この世の中には、5人に1人という一定の割合でひといちばい敏感、といわれる子どもが存在します。
ひといちばい敏感な子をHSC=Highly Sensitive Childといいます。
(大人だとHSP=Highly Sensitive Person)
私を救ってくれたこの本に出会ったのは2018年の9月でした。
ひといちばい敏感な子とは?
「どうしてうちの子だけ、こんなに傷つきやすいのだろう」
「どうしてこんなに育てにくいのだろう」
「自分の育て方がいけないのだろうか」
と、悩んでいる親御さんが、多いのではないでしょうか。
5人に1人が、生まれつきHSC(ひといちばい敏感な子)だといわれています。他の子と、ちょっと違うのは、障がいでもなければ、病気でもありません。
子どもを変えようと思っているうちは、親も子も、とても苦しくなります。でも生まれ持った個性だということがわかると、途端に楽になります。
(HSCの子育てハッピーアドバイスより)
こちらの本に載っているチェックリストの23項目中19項目が長男に当てはまっています(笑)
よく泣く赤ちゃんだった長男
生後2ヵ月のころ、「この子は感受性豊かだな」と何気なく感じていました。
実際「育てにくさ」として表れたのは1ヵ月半~2ヵ月の頃でした。
私に対する執着が激しく、父親も受け付けません。
父親を容認し始めたな、と感じたのは2歳半~3歳頃でした。
3歳を越えて、泣かずに父親とお風呂に入れるようになりました。
それまではほとんど私一人で子どもの世話をしていたのでかなり大変でした。
「ちょっと見てて」が出来ませんでした。
ジャンパー着せるのも、靴下履かせるのも、ご飯食べさせてもらうのも、オムツを替えるのも、どこかへ行くのも何もかもお母さんじゃなきゃイヤ!!とギャン泣きする毎日です。
主人は単身赴任でもなく、子どもには甘々で、休みの日には家族で出掛けたり一緒に過ごしたりする、普通のお父さんです。
私といたら主人にも笑ったりなつくのですが、私が同じ空間にいないと途端にダメになります。
周りの子を見ても、友人に話を聞いても、やっぱり泣きすぎだと思いました。
後追いの時期はトイレに行こうと立ち上がるだけで、パッとこっちを見て、この世の終わりかのように泣きながらついてきます。
夜が特に不安らしい・・・
睡眠問題がかなり手こずっていたので、ありとあらゆる事を試しました。
夜間にしてたこと
- 添い乳は生後8ヶ月に止めていた
- 夜間断乳は1歳2ヶ月頃から止めた
- 断乳は1歳10ヶ月に実施
- しかし生後すぐより、2歳半~3歳頃まで夜通し寝ることはほぼ0
- 私が必ず傍でくっついて寝てないと30分で起きる(授乳期間中)
- 私が必ず傍でくっついて寝てないと1~2時間で起きる(断乳後)
- 静かに眠れるようになってからも、私が傍にいるか寝がえりしながら足や手で確認
- 私がいなければ火がついたように泣く
- 深夜2回以上は泣いて起きる(3歳以降は静かに起きてくっついてくるように)
子持ちの友人との集まりなどでも、3歳半頃まで「トイレ行ってくるから見てて」が出来ませんでした。(友人の子はみんな不安そうな顔はするけど泣かずにお母さんを待てていたし、次男もできる)
人見知りは早かった
生後4ヶ月頃から平均よりかなり早くに人見知りが始まりました。
しばらくするとマシにはなりましたが、知らない誰かに話しかけてもらうと抱っこ紐の中で顔を埋めて足をばたつかせ、身体をぴょんぴょん跳ねて恥ずかしそうにしていました。
今日までにご挨拶ができたことはほとんどありません。
1歳から通う保育園ですら毎朝と毎夕方の視診の先生へのご挨拶がままならなりません。
知っている先生でも恥ずかしくなるようです。
なんでこんなに不安なの?
0歳児の頃から「この子は何がそんなに不安なんだろう」と漠然と思っていたのですが、やはり大きくなり、言葉が話せるようになってからも、とても『不安がり』でした。
こちらにも書いたHSP/HSCの人が強く持っている「行動抑制システム(用心システム)」の反応が強いと、危険回避の思考が強くなるようです。
長男にとって生まれながらにして、お母さん以外の全てが『警戒』すべき対象だったのかもしれません。
友人や祖母など、私がいる条件下であれば(相手が子供好きであること、優しい声で遊び相手になってくれる、声が大きくないなどの条件つき)30分ほど同じ空間にいたら徐々に慣れてきます。
1歳児クラスから通う保育園では、担任の先生以外はあまり懐かず、1歳児2歳児クラスを連続で担当してくださっていたおばあちゃんの先生によく懐いていました。
4歳過ぎより視野が広くなったのか「行動活性システム(冒険システム)」も強くなっており、どちらも同じくらいの強さ(HSS型HSC)となっています。
不安がり発言集
4歳過ぎより多少私から離れるようにはなりましたが、言葉はたくさん話せるようになれば不安は取り除かれるかと思いきや、まだまだ発言は不安なことばかり。
「もしもさぁ」「でもさぁ」が口癖です。
「もし消防車が救急車ぶつかって事故が起きたら?」
「火事が起きたら?」
「誰か通報するの?」
「防犯パトロールカーのおばちゃんが殴られて車を盗まれたら?」
「警察はどうやって泥棒がわかるの?」
「またケガするからイヤだ」
「絆創膏あった方がいいんじゃない?」
「寝るのが怖い」
「目をつむったら真っ暗だからイヤだ」
「保育園は行きたくない」
ちなみに「保育園行きたくない」といういわゆる登園渋りは、3歳児クラスに上がってからほぼ毎朝言って泣きぐずってます。
登園渋りの理由
登園渋り自体は不安が強い子に多いそうで、特にHSCは登園渋りをする子が多いようです。
私もこちらの記事に書いたように、ただ何となく「学校に行きたくない」と思う毎日でした。
今思えば集団生活を送る事自体がHSP/HSCにとって刺激的だから疲れるのだなと思います。
無意識のうちに神経をすり減らしている感覚です。
長男は発達障害の特性も強いので、一緒にいる私が疲弊がすごいです。。今回の自粛で思い知りました。
来年度、小学校生活は上手くいくのか、 「学校へ行きたくない」に私は対応できるのか、私も仕事復帰するのでどう折り合いをつけたらいいのか、今年度の彼の成長を見て、ある程度は心構え(在宅ワーカーになるなど)をしなければなりません。
大多数の活発な子供を持つ保護者の方にはない悩みなので、あまりわかってもらえないのも辛いところです。
さいごに
私もそうですが、長男もネガティブ発言や先々の心配ごとはいつもすごいです。
『先読みしすぎて先のことが不安』なのは、HSCもHSPも共通だと思います。
なんとなく「不安がりな赤ちゃんだな」と感じながら子育てしている保護者の方々の参考になれば幸いです。
ここまでお読みいただきありがとうございます。
参考著書
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※この記事は公開日以降加筆・修正を行いました。