長男のいちは、ADHD+HSC気質により、刺激を過剰に受け止めてしまいます。
先日誕生日を迎え、家でお祝いした誕生日会はとても幸せそうでした。
その時もまさに、「嬉しい感情が溢れだして溢れだして収まらない」様子。
昨日は保育園で、クラス内のお誕生日会をしてもらい、先日は2ヶ所目の療育先でサプライズでお誕生日のお祝いをしてもらいました。
祝ってもらえるなんて、嬉しくて楽しいはずが、一転……
なぜ彼は『暴れた』のか。
そして私は『どうすれば良かったのか』を深く考えました。
療育先で大暴れ
お昼11時、療育先に送りに行きました。
(送迎無しです)
12時、お迎えに行きました。
長男の他の一人の女の子は送迎車で帰る所をすれ違いました。
(この日は長男とその子の二人だけ)
しかし何やら施設内を動き回って様々な物を触っていて落ち着かない様子でした。
聞いてみたら、カリキュラムのあとにプチお誕生日会をしてもらったようでした。
お誕生日会をしてもらったのが帰る時間の前だったので、私がお迎えに来た時にはそわそわ落ち着きなく、色々な物を出したり引いたり、独り言をぶつぶつ言いながら歩き回っていました。
お誕生日会の後からこのような感じになっていると聞き、嬉しさと恥ずかしさが入り雑じった感情混乱を起こしたのだと察知しました。
しかし私の姿を見て更に動きは激しくなり、走り回ったりして制止を聞けなくなりました。
(保育園でも私の姿を見ると動きが激しくなる)
施設内にあるものを落としたりするので、先生達が
「先生それは嫌だなぁ~」と言うと、さらにヒートアップ
部屋中のあらゆるものを落としたり蹴飛ばします。
先生がさらに止めると、暴言発動
療育内にあるものをぶちまける。
ぶちまけようとするものを手で制止される。
「それは先生して欲しくないな」と繰り返し言われて、机の下に隠れる。
お迎えの時間から10分は経過する。
先生と会話をしながら、たまに先生を「ばばぁ」と呼ぶ。
出来る限りの優しい声で呼び掛けるが、全く反応してくれない。
仕方なく次男がずっと狭い玄関にいて暴れ始めたので、私は「外先行っとくね」と、外に出る。
数分してからようやくついてくるが、靴を履かず。
先生3人が一緒に帰るお手伝いをしてくれる。
上着も着ないと振り落とし、靴は履かせてもまた脱ぐ。
さらに感情混乱は続く。
説得に応じる先生たちを靴を履かない、投げ捨てる、先生を階段の所で蹴る叩く、ばばぁと呼ぶ。
次男が螺旋階段を一人で降りようとするわで、てんやわんや。
一度履かせてもらった靴を階段の上から下に投げ落とした時に本気で叱る。
自転車の準備を済ませお迎えから30分以上掛かって、泣き叫ぶ長男を自転車に乗せる。
自転車に乗って何気ない話をしたら数十秒後には大人しくなり、にこやかに話をし、家に着く間近で自転車に揺られて寝ていた。
考えられる原因を考察
考えられる原因①
まさか療育先でお誕生日のお祝いしてくれるなんて思ってなかった長男は驚いた
(見通し不足)
しかし先生はカリキュラム中に「終わったらお誕生日会しようね」と言っていて、すごく嬉しそうな表情を一瞬見せたらしいが、完全な見通しにはならなかったようだ。
原因②
お誕生日会が長男の思っていた以上にちゃんとしていた?
療育先の大人の先生達6人くらいに囲まれて、感情が混乱した。
大人に囲まれる機会はほとんどないので困惑と、嬉しさと恥ずかしさが入り雑じったのでは?
原因③
お誕生日プレゼントがクーピーだったのが、長男の好みじゃなかった。
これはかなりあり得ると思った。
保育園の保護者会のクリスマスプレゼントの一件でも、「家に帰ったら開けようね」と日中みんなで約束したのに、いざお迎えの時間に私の手に持つプレゼントを見て保育園内で開けたいと言い出したら聞かなくなった。
「それはお約束と違うよ」と先生と一対一で話し合う。
衝動、待てない、後先考えられないADHD特性で、断固として譲らず泣き叫ぶ長男。
長い時間掛かって、結局家で開けると言う話で落ち着いたのに、「俺が持つ!」と言って奪われ、玄関でこそっと中身を見ようとする始末……
(先生と私、心の中でため息…)
しかし、その場で中身を見た長男は、「こんなのいらないわ」「こんなんいらないから次男にあげるわ」と言い出した。
先生も呆れていたであろう。「それはいちくんが決めていいよ。」と言われる。
ちなみにその夜は、手作りのコミック会話という手法で、お母さんや先生や保護者会の人達は悲しかったというお話をして説明した。
……とまぁこんなこともあり、長男が思っているであろう、『プレゼントは俺の好きな物がもらえるべき』という認知の歪みを持っていたために、クーピーを貰えたことを喜ばしく思っていなかったのでは?と推測。
原因④
感情混乱で暴れてる最中、手に持っていたボールを回収された。
施設内で暴れている時、ボールを手に持ってうろうろ歩いていた。
自分の気の済むまで持ちたかったのに、周りの人の言うことを聞かず好き放題しているので、先生一人にボールを回収されてから癇癪を起こした。
そこからカタツムリのように机の下に隠れて暴言勃発していた。
長男は家でもそうだが、
『自分で考えている通りのタイミングじゃないと嫌』
という特性があり、何でも自分のタイミングで物事を終わらせないと大癇癪を起こす。
元々感情混乱を起こしていたので、その中でボールを奪われてしまい、大爆発したのであろう。
この時点では先生達に手を出さないが、「妖怪ばばぁ」などを言っている。。
家なら殴る蹴る暴れていただろう。
原因⑤
刺激の要因の先生達が外まで付いてきた。
これが一つの原因かもしれないと、後になって考える。
あちこち歩き回る次男を連れている私が大変そうに見えたのだと思う、先生達3人が外までついてきてくださった。
長男は依然として感情混乱を起こしたまま。
靴を履かない、投げる、ついには先生を叩く蹴る。
その度に「先生それは悲しいな」
という、育児書でお馴染みの『Iメッセージ』で先生は対応してくれる。
しかし、私もIメッセージはずっとやってきたが、長男には本当に効果がなく、むしろ逆効果にも思えてくる。
かと言って『YOUメッセージ』である、「叩いてはいけないよ」も火に油である。
直接的に刺激になった先生達が、余計に感情を掻き乱す存在となり、蹴ったら「悲しいな」と注意される。(叱られていると感じ取る)
更に言うことを聞けなくなるという悪循環
原因⑤
翌々日に長男に聞いた暴れた理由
「眠かった。」
12時だけど、眠かった。
いつもより20分起きるのが早かったから?
事実、帰りの自転車(自宅ー療育まで15分弱)で寝ていた。
しかし、推測ではあるが、私には理由の後付けにしか思えない。
確かに長男は眠たくなると、覚醒して過興奮で何も言うことを聞けなくなるが、実際眠たくなったのは暴れきった後の話ではないか?と思っている。
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母親の私がしてたこと
- 施設内にいるとき、次男に長男に呼び掛けるよう促す。
次男「ちっちゃん(お兄ちゃん)いくよー」
- 療育を待つ間セールになっていたレゴ風のグミを買っていたので、存在をちらつかせる(違うことに意識を変えるつもりで)
- 靴を階段下に投げた時に「下に人がいたらケガするよ!」と叱る
- 私がさらに「叩いてはいけない」と言ったら火に油になりダメだと思い、発達障がい児をみるプロ達に任せていた。
(保育園では先生に対応をある程度任せるようにしている)
- 行動を先回りする
外に出る、自転車に乗るなど
かまをかけないと長男は気持ちの切り替えが上手くいかずに動けないことが多々あるためによく使う
母親(私)がやれば良かったのか?と後になって考えたこと
はっきりと先生達に「私だけで大丈夫です」と言う
先生達が多いのかな?と予測がついた時点で、「すみませんでした、後は私がやります」と言ったが、長男は暴れん坊真っ最中。
しかも、隙間ある外の螺旋階段の2階部分。
事故を気にする先生方が居なくなれるワケがない。
長男の様子はと言うと、隣の居酒屋の待合の椅子に座って「これなぁに?」と先生に言ったり、言うことを聞かない状態で、他のことをずっと話している。
「今やっている悪いことから先生の目を背けたい」という子どもらしい単純な考えのことだと思った。
私がはっきりと先生に、「私一人であとは大丈夫です。今日はご迷惑おかけしました。次も宜しくお願い致します。本日はありがとうございました!」と言えば酷くならずに済んだのかなと、後になって思ったのであった。
私自身が逃げ道となる
私自身、なぜ保育園の先生や療育先の先生に、長男に対して叱ることがあれば任せるかと言うと、
- 教育のプロだから
- 教育のプロの技を真似しようと盗むつもりだから
- 毎日の長男の癇癪に疲れているからちょっと休みたいから
- 長男の逃げ道を作るためだから
ということだ。
4つ目の『長男の逃げ道を作るためだから』というのは、無意識的にやっていた。
書きながら気づいた。
誰かに責められて、更に追い討ちを掛けるのはまずいと思っているからである。
家に帰って落ち着いた状態になってから、「あのときさぁ…」と話すことをしている。
上記の『はっきりと先生達に「私だけで大丈夫です」と言う』に通ずることだけど、
私が先生と長男を引き離してあげられたら良かったかもしれないと、
否定せずに逃げ道をせっかく作っていたのに、私の押しが弱いせいで状況が悪くなったのだと、改めて思ったのだった。
次男を先生に任せて抱き締める
先生の一人が、色々な物に触りたい、大人しくしない次男を抱っこしてくれる時があった。
ドアから出た際、「今日は頑張ったね」と軽く抱き締めたのだが、それだけではなく全てを包み込むような優しさで抱き締めたら良かったのかと考えたのであった。
実際、長男が暴れた際は、次男を夫に任せて抱き締めて話を聞くようにすることがしばしばある。
次男を抱っこしてくれた、児童発達支援責任者の先生は、私の“それ”を待っていたのかもしれない。
その時の私は、“それ”に気づくことが出来なかった。
まとめ
- 長男の感情混乱の原因は、嬉し恥ずかしOH!MY!HOTな状態のせい
- その状態は何を言っても耳に入らないので、周りはとやかく言わず放っておくのが吉
- 長男は自分の感情を出すのが恥ずかしいと感じている
- 刺激の要因となったものは全て取り除く
- 母親の私はバウンダリーの薄さで人に強く言えない。自分の子どものことで確信したのならはっきり言わなければならない。
- 困ったら殴る蹴るされてもとりあえず抱き締める
さいごに
反抗挑戦性障害の気が段々と濃厚になってきた長男。
先生方にまで暴言、暴力をする長男に、私はどうしたらいいのでしょうか?
最近では嫌なことは耳に入れないスルースキルを手に入れていますから、話し合いも困難に感じています。
褒めて褒めて認めて認めて、一回の注意で自己肯定感が最下段まで急降下の繰り返しの日々です。
今回のことは教訓としてまとめました。
子育てってムズカシーデスネ!
いつもお読みいただきありがとうございます!
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