INFPの皆さん
・INFP ヤバい
・INFP 頭おかしい
その生きづらさの原因は
あなたの持つ
『自己不全感』
『過敏型自己愛』
が原因かもしれません。
- 前回記事
- 自己不全感ってなに?
- 自己愛とはなに?
- 自己愛性パーソナリティ障害には「過敏型自己愛」「無関心型自己愛」がある
- 過敏型自己愛はINFPによく似てる
- INFPが自己不全感から抜け出すには?
- さいごに
前回記事
前回では第一機能(Fi)と第二機能(Ne)が内面のチグハグを起こすことで生きづらいのでは?と考察しました。
今回はこのチグハグを理解するために、さらにMBTIだけでは到達できない奥深くを追求していきます。
INFPの多くが陥っているであろう
「自己不全感」と「過敏型自己愛」のことについて私と知っていきましょう!
自己不全感ってなに?
自分に対する不全感。 自分は無価値だという自己嫌悪感を伴う。
自己不全感を持つ人は、以下の四つの特徴を持つとされます。
対人関係において、自分の思う自己像と他者から見た自己像が異なるといった自己像のギャップを感じやすい
②自己像の不安定性
内的にも、理想自己と恥ずべき自己が揺れ動き、自己像が安定しない
③ 同一性の拡散
そのために 「自分がない」 という同一性の拡散を抱きやすい
④自己表出不全
他者に対して過度に抑制的になり、自然に自己主張をすることが難しい
自己像が揺らぎ、自分という実感に乏しく、他者に対しては自己をありのままに表出することが難しい状態を自己不全感と言います。
自己不全感を抱えていると、失敗したり批判されたり、過度に不安に思うことがあると、「死にたい」ではなくて「消えたい」と感じるのです。
「自分がわからない」自己不全感は幼い頃から抱えていたという記事
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自己愛とはなに?
自己愛=自分を愛すること。
自己愛自体は悪いものではありません。
「健全な自己愛」は誰しもが持つもの。
しかし何らかの心の傷を負った人々は「パーソナリティ障害」を抱えてしまうことも多く、「健全な自己愛」を持てません。
中でも「自己愛性パーソナリティ障害」は、『自己愛』が歪な形となる障害のことを言います。詳しくは以下に記述します。
自己愛性パーソナリティ障害には「過敏型自己愛」「無関心型自己愛」がある
「自己愛性パーソナリティ障害」には大まかに分けて二種類あると考えられています。
・他人からの評価に非常に敏感で、内気で傷つきやすくい「過敏型」
似て非なると思われがちですが、無関心型と過敏型は同じ「自己愛性パーソナリティ障害」の括りであると言われています。
無関心型が、皆さんの知ってる「傲慢なナルシスト」ですが、(僕のヒーローアカデミアの初期の爆豪勝己は自己愛性パーソナリティ障害と思う)、実は両者ともに“自分”に意識が行きがち(“自意識過剰”状態)な「ナルシシズム」を強く持っているのが特徴です。
“肥大化した自尊心”と作中でも言われていた「自己愛性パーソナリティ障害」(筆者考察)の代表・爆豪勝己
しかし、現在のDSM-5でも自己愛性人格障害(自己愛性パーソナリティ障害)の診断基準は「無関心型」を基準に考えられており、「過敏型」は『回避性パーソナリティー障害』ではないか?と一部議論されているようです。
私、回避性パーソナリティ障害かもしれない…
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DSM-5 自己愛性パーソナリティ障害
障害の診断を下すには,患者に以下が認められる必要がある:
誇大性,賞賛の要求,および共感の欠如の持続的なパターン
このパターンは,以下のうちの5つ以上が認められることによって示される:
・自分の重要性および才能についての誇大な,根拠のない感覚(誇大性)
・途方もない業績,影響力,権力,知能,美しさ,または無欠の恋という空想にとらわれている
・自分が特別かつ独特であり,最も優れた人々とのみ付き合うべきであると信じている
・無条件に賞賛されたいという欲求
・特権意識
・目標を達成するために他者を利用する
・共感の欠如
・他者への嫉妬および他者が自分を嫉妬していると信じている
・傲慢,横柄
また,症状は成人期早期までに始まっている必要がある。
しかし傍若無人な『無関心型』の人々も、『過敏型』の人々も、同じく
自己肯定感が低すぎるという共通点があります。
ありのままの自分を愛せない障害が
「自己愛性パーソナリティ障害」と言われています。
無関心型は一見自分が大好きで自己肯定感が高いように見えますが、“弱い部分”に向き合うことが出来なくなっている=“ダメなところもある自分”を認めてあげられていない状態なんですね。
先程出ていた『僕のヒーローアカデミア」の爆豪勝己が、自分の“弱さ”の部分(=“弱い自分”を理解しながらも尚前に進もうとする力、人を救けたいという根っからのヒーロー気質など)を持つ主人公・緑谷出久に突っかかって来ていた傲慢な頃から、次第に自分の“弱さ”に向き合って徐々に成長する過程を見ることができます。オススメです!
僕のヒーローアカデミアの他の記事
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過敏型自己愛はINFPによく似てる
過敏型自己愛傾向の高い人は,
・自分を価値ある存在として認めてほしい
・賞賛してほしい
といった強い自尊心欲求を内に秘めていながら、 他者の評価や反応に敏感です。
そのため、
・対人的には自己主張を抑制
・内に秘めた自分と外向きの自分との間のギャップが大きい
すなわち「表と裏」 「本音と建前」 といった内と外との乖離が大きく、自己像に関して不確かさや不全感を抱きやすいのではないかと言われています。
また、過敏型自己愛傾向の高い人は、他者から見た自分と自分の思う自己像にギャップがあり違和感を覚えることや、ありのままの自分を相手に伝えることができないといった感覚を抱えていています。
表向きの「自分」は「自分」なのか?
しかし、最近になり『社会で生きるために頑張って作っている自分』も、もはや『自分』ではないか?と考え始めています。
おそらく“本当の私”は、お金があって住む家さえあれば、誰とも話さなくても生きていけるタイプです。
多趣味なので、アニメやゲームだけでなく、DIYをしたり、アクセサリーを作ったり、新しい分野…園芸とか始めちゃってキリが無さそう。
SNSは見る専門、ブログで内的思考を時々アウトプットするだけで良いです。
でも結婚してるから、お金に少し余裕があるし、子どもを望んで二人もいる。
家計に余裕がないから、将来の蓄えのために仕事をしている。
仕事や子ども関係と、必然的に社会的関わりが必要になってくる。
INFPは引きこもりになりやすいようです。私も独り身でお金があったら、間違いなく引きこもりです(^_^;)
しかし占いで「あなたは細々でも社会と繋がりを持った方がいい」と言われました。
こういう性格なのも見抜かれたのかしら?
その取り繕ってるみたいな、“表向きの私”でいることがしんどいのでしょう。
しかし私は思いました。
30代になってようやく気づけました。
ふと、用事で市役所内を歩いてる時に思考が始まった。
養育環境から生きるための術を身につけて、それなりに社会で生きていける力や、経験を経た自分も、もう『自分』ではないか?
そう考えるようになりました。
決してそれは、『作られた自分』ではないはず。
人に気遣い、ニコニコして周りの空気を穏やかにしようと思いやれる自分も、ただの“スキルを身に着けた”『自分』ではないか?
そして、自分が『本当だと思ってる自分』、だらしなくて、大雑把で、三日坊主で飽き性の、凝り性の好奇心旺盛な自分も、すべて『自分の一部』であること。
INFPが自己不全感から抜け出すには?
『自分』の正体はわかった。
初めて『自分』を認めてあげられた。
次は、
自己不全感から抜け出すには?
私が本能的にわかったこと。
「何かをやり遂げること」
INFPの持つ「Ne(外向的直観)」を勇気を持って信じてあげること。
これは、Neを信じるだけでは出来ません。
苦手だけど、“確かに持っている”、第4機能Te(外向的思考)の力が必要です。
実はINFPはMBTIの中で3番目に頭がいいと言われています。
https://www.reddit.com/r/mbti/comments/j8w0py/types_ranked_by_iq/より
海外のMBTIのIQランキングでは、INTP、INTJに次いでINFPの順番です。
INTPはアインシュタインやビル・ゲイツがそうでないかと言われています。
そしてこのINTPとINFPは、同じNe(外向的直観)を第二機能に持つ者同士!
INFPはINTPほど変態になり切れません!(INTPさんごめんなさい)
だから生きづらいのです。
INTPみたいに、周りを気にせず好きなことに没頭出来たら、INFPは「幸せ」と感じることでしょう。
IQランキングでは上位は軒並み“N型”タイプ。
先々の未来を考える思考を持ち、決めつけたり囚われない、可能性を信じて視野を広く持つ姿勢は「頭が良くなる」のかもしれません。
ホンマでっかTVで池田先生が「あがり症の人(不安が高い人)ほどIQが高く頭が良い」と仰っていました。
「Ne」の赴くままに、行動に移そう。
あなたのやりたいこと、またはやりたかったこと、ちょっとお金貯めたらやってみませんか?
私は、この「自己不全感」に対抗すべく、今年個人事業主となりました。
あぁ、やってみてね、やはりINFPには高い壁です。笑
特に「管理」や「営業」なんかもう、ダメダメですからね。
でも、このままだと自分を嫌いになる一方だと思ったのです。
めんどくさかったけど、一旦舵を切ったら「やるしかない」!
真面目な性格で、相手に対する思いやりの気持ちは誰にも負けないので、「私と関わる誰か」に嫌な想いは絶対させたくないのです。
やるからには、最期まで!
さいごに
『自己不全感』と闘う術は
「やり遂げること」
まずは、小さなことで構いません。
「ずーっと掃除したかったのに手をつけなかったあの場所」
「ずーっと言いたかったのに、言えなかった事を言ってみる」
「ずーっとやってみたかった家庭菜園を始める」
やり始めたらやり遂げるまでやってみる。
始めはめんどくさくて、途中で投げ出したくなるけど、1つ1つこなしていく。
そうすることで
「こんなダメな部分も、自分なんだな」
「人の話を真剣に聴いてあげる力って貴重な存在かも」
「否定はなるべく聞きたくないけど、聞いてみよう。そして改善しよう!」
こんな風に自分を認めてあげられるようになるはず。
私はまだまだ発展途上!
でもこの胸のドキドキはきっと誰にも止められないもん♪
(by 弱虫ペダル 姫野湖鳥)
参考文献
「過敏型」自己愛傾向と自己不全感および空虚感との関連 稲永要 九州大学大学院人間環境学府
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