発達性ディスレクシア・読み書き障害・限局性学習症(学習障害/LD)の疑いのある長男(7)。
ようやくLDセンターへ行けることになり、第一回スクリーニング検査をし、今回は、第二回“読み書き検査”をして参りましたのでレポします。
- スクリーニング検査についてはこちら
- 大阪医科薬科大学LDセンター
- スクリーニング検査と読み書き検査の違い
- 読み書き検査は長男専用に!
- 長男の読み書き検査が好調だったワケがすごかった!
- おわりに聞いたこと
- さいごに
大阪医科薬科大学LDセンター
大阪府高槻市、阪急電鉄京都線の阪急高槻市駅からすぐの場所に、大阪医科薬科大学病院があります。
そのすぐ近くの建物の中にひっそりとあるのがLDセンターです。
LD、学習障害を専門的に扱える病院がまだまだ少ないため、こちらのLDセンターへ通いたい児童がたくさんいると言われており、かなりの狭き門と言われています。
スクリーニング検査と読み書き検査の違い
予約の電話はある日急にかかってきます。
そこで初めて
「検査はどちらを受けますか?どちらも受けることができます。」と言われ、素人の私には『スクリーニング検査』も『読み書き検査』も、全く違いが分かりませんでした。
電話中にお伺いしても、いまいちピンとこなかったので、両方受けることにしました。
傍から見ていて気づいた“違い”とは?
違いについて明確的なことはお伺いしてないのですが、(長男の場合は、特別に)検査室で隣で見ていた素人の私なりに解析すると……
スクリーニング検査の方が時間が長尺だったので、『様々なチェックを広く浅くしている』
読み書き検査は『読み書きに特化した検査内容』
だったように思います。
ディスレクシアには一口に言っても、様々な理由によるものや、人によって強弱があります。
・音韻処理障害なのか?
・視覚認知機能の問題なのか?
・ただ単に、不注意や衝動性によるものなのか?
・手先の不器用さなのか、姿勢の悪さから書くことが難しいのか?
・ひらがな、カタカナ、漢字…何につまづいているのか?
などなど、スクリーニングではこれらを見極めてもらったように思います。
ただ、長男に関しては最後まで必要な検査を受けることはできませんでしたが…(^_^;)
読み書き検査は長男専用に!
今回は男性の先生でした。
始めは長男と二人きりで検査室へ入ります。
廊下で待つ間、長男のキーキー声は聞こえません!
私は次男の新しい保育園の資料を書いて待っていました。
しかし、30分くらいの時間が経った頃、廊下で待つ私の様子を覗き、「おかあちゃ〜ん…いる?(甘え声)」と覗くようになりました。
そして、先生とも“案の定失礼します”という暗黙の了解を得て、途中から私も検査室に入ることになりました。
しかし、今回はお膝の上に座りたいという甘えんぼは出ませんでした。
長男の読み書き検査が好調だったワケがすごかった!
なんと、長男のために長男専用の見通しを立てたリストを作ってくださっていました。
大変ありがたい!!
発達凸凹っ子あるあるで、「いつまでやるのこれ?」と、見通しが立たない物事を進めてしまうと、集中力の糸が切れて興奮してしまうのです。
(実は、昨年3月に行った学童に入る前の面談は、見通しが立ってないせいで大変な思いをしたのだ!)
前回の点を踏まえて話し合って作ってくださったようで、大変助かりました。
こんな感じのリストでした。
1 なかまかーど
2 イチくんにしつもん
3 なぞなぞ
4 なかまのことば
5 おはなしをつくる
6 おはなしをきく
7 ひらがなしーる
8 もじをよもう
9 もじをかこう
10 ままとおはなし
11 さようなら
課題が終わったら、長男の目の前で横線を引いて消してくれたので、長男にも「どこまで進んでるか」わかるというシステム。
紙やホワイトボードで毎回書いて提示するのは、発達凸凹っ子にはオススメ
しかも、『長男の得意そうな課題を先に続けて出してノらせる』というニクい演出つき!
まんまと手玉に乗り、お話上手な先生と呼吸を合わせて検査が進んでいたのでした!
なお、上記は前回出来なかった分も含めて長男用に作ってくださったみたいなので、読み書き検査する人みんながこれらをするわけではありません。
私が入った時には「7」が始まる頃で、実にスムーズに事が進んでいたようでした。
なぜ、私が途中入室したかというと…
前回と違い、長男も落ち着いているし、課題もスムーズに進んでる。
本来保護者は検査室に入りません。
なぜ、私は入室することになったのでしょう?
後から先生に聞くと
「途中、ひらがなの“ふ”が読めなくて、集中力が途切れてしまってから、お母さんの所に行くようになりました。」
とのことでした。
そして、以下が読み書き検査をした先生が指摘してくれた長男のことについてです。
完璧主義
先ほどの“ふ”が読めなかったことも、この『完璧主義』の性格の影響だろう。
・失敗が怖い
・間違えるのが恥ずかしい
「失敗は怖くない」といくら教えても、全然響きません。元来持つ、不安症気質の影響でしょうね。
「わからない」ことを「わからない」と素直に言えるようになれば、楽になるかもしれませんね。
恥ずかしければ、手でサインを出すなどを、先生と共有するなど…。
「学校では、恐らくルールは守りたいタイプだから、近くに悪いことをする タイプがいると、「それダメなのに」と気を取られてそちらを見てしまうから、席は離してもらったほうが良い。」
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集中力がないというより…
集中力が切れてしまうのは
「できなかった」事による不安ではないか。
「難しい」と感じることに対する逃げる気持ちが、途中歩いてしまう行動を取ったり、笑ってフザケてしまう。
「勉強が理解できない、どうしたらいいのかわからない。」気持ちがそうさせているのではないか、と支援担からも言われている。
決して集中力がないわけではない。
「恐らく、一つの興味関心にはすごくのめり込んで、オタクくらいの知識がありませんか?」
確かに、一つのことに深くのめり込むタイプで、とっても詳しくなります。
乳児〜幼児期→緊急車両・トミカオタク
5歳→マリオオタク
現在→マイクラやその他一定のYou Tubeで得たゲームについての知識をずっと喋ってる
私は幅広く知的探究心が強いオタクですが、夫は一つのことにのめり込むタイプのオタク気質。
背中、腰の筋力不足
先生から見ても発達性運動協調障害があるのだった。
「背骨、腰の辺りの筋力が弱いから、長時間座ることをキープするのが難しいのではないか?」
言語聴覚士さんなのに、作業療法の領域もお詳しいのかと驚き!
さすが発達障害専門のセンターやで。
この辺はまた別のブログで書きたい。
知能が高い
以前(スクリーニング)の検査では不適応を起こしたため、実際の知能より低く出てる可能性がある、と今回の読み書き検査で先生は思ったらしいのです。
誰もが知ってる“あるお話”を、子どもにどんなお話なのか話してもらう課題も、他の子ども達ではなかなか出ないような、高い語彙力で話してくれたとのこと。
耳で“聴く”力が強いのと、想像力の豊かさから、長男の場合は『意味のある文字』から覚える方が早いかもしれないと教えていただきました。
意味のない文字である「ひらがな・カタカナ」より、意味を理解させながら「漢字」から覚える方が早いかもしれないとのことで、早速図書館で色々な本を物色してます。
但し、“読み書き”に関してはてんでダメ…
・『半濁音(°)』
・『拗音』
これらの文字を「はい読んで」と言われても、ほとんど読めません。
今回の読み書き検査では、これらの文字を“読む”課題がありましたが、横に付いて見ていると、ほぼ全滅でした。(30〜40文字くらいかな?)
そしてわからなければわからないほど、目に見えて嫌がり、集中力が無くなって逃げ腰になります。
「わからない」所を素直に「わからない」と言えず、フザケて言ったり、動物のようになったりします。
ゴリラ(長男が自分で「ゴリラ〜笑」と言ったので)になったのも、『自分ではなくて、ゴリラが言ったんだ』ということにしたいように見えます。
とのことでした。
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視機能検査の勧め
読み書き検査では行わなかった、スクリーニング検査で行った『視覚認知』の結果が悪かったのですが、『視機能検査』を正式に受けてみては?と打診されました。
ちなみに自費で10000円です。
ビジョントレーニングの領域も気になっているので、ぜひ受けたいです。
おわりに聞いたこと
言語聴覚士の先生が『診断』をしてはいけないことを重々承知で聞いてみました。
「イチは、ディスレクシアですか?」
診断できないことを前置きされた上で
「ディスレクシアの可能性があります。」
私は先生に様々なことを教えてもらい、とても満足した検査となりました!
本当にありがとうございます。
次は、ちゃんとした医師による『診断結果』の別枠の予約があります。
(5000円)
しかし、診断結果を聞きに行く予定日に私がコロナになってしまい、予定がズレて未定になりました〜;;
さいごに
LDセンターのレポでした。
とても良い収穫や、たった1時間半くらいで長男の生きてきた困難や、長男の長所を言ってもらえて、とても嬉しい日になりました。
診断結果もまたブログ化しますね。
ここまでお読みいただきありがとうございます。
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