こんばんは!Riccaです。
今回は『反抗挑戦性障害』について考えていきたいと思います。
『反抗挑戦性障害』について
『反抗挑戦性障害』(ODD)とは?
怒りにもとづいた不服従、反抗、挑戦的行動の持続的様式と表現される児童期の精神障害である。これらの行動は通常の児童の行動の範囲を越えたもので、権威的人物に向けられる。また診断には、6か月以上の持続を必要とする。
(Wikipediaより引用)
LITARICO発達ナビに詳しく書かれています。
h-navi.jp
ADHD(多動・衝動型)の二次障害
ADHD児の40~60%がこの気質を持つと言われています。
『反抗挑戦性障害』がさらに酷くなると青年期に『素行障害(CD)』と言われる、反社会的行動を取るようになります。
『反抗挑戦性障害』の診断基準
少なくとも6か月持続する拒絶的、反抗的、挑戦的な行動様式で、以下のうち4つ(またはそれ以上)が存在する。
- しばしばかんしゃくを起こす。
- しばしば大人と口論をする。
- しばしば大人の要求、または規則に従うことを積極的に反抗または拒否する。
- しばしば故意に他人をいらだたせる。
- しばしば神経過敏または他人によって容易にいらだつ。
- しばしば怒り、腹を立てる。
- しばしば意地悪で執念深い。
注:その問題行動が、その対象年齢および発達水準の人に普通認められるよりも頻繁に起こる場合にのみ、基準が満たされたとみなすこと。
うちの子は『反抗挑戦性障害』の可能性を秘めている
上記ガイドラインのチェックリストで言えば
すべて当てはまっています。
現在5歳3か月。
主な相手は、私(母)と父です。
気に入らない事があれば稚拙な言葉の暴力で悪態をつきます。
(例)
- お母ちゃんなんて大っっ嫌い!あっち行け!
- お母ちゃんバカヤローめ!あっち行け!
- 気持ち悪いな!うんこ野郎
- お父ちゃんは横暴で気持ち悪いからどっか行って!
- ゴリラじじいばばあ!
- ホンマくそばばあやな!お母ちゃんは!
これが毎日、何十回と長男の口から出ます。
最近は私の母が亡くなったこともあり、よく使っていた「死んで欲しい」や「俺が死んでもいいんやな!」という言葉は、戦争や餓死で死んでしまう子などを例に出して、絶対にダメだと何十回も教えてきたので最近言わなくなりました。
もちろん大前提として親の私たちはそういう言動を嫌うタイプなので絶対に使いません。
主にテレビや保育園の男の子達や、隣の席のADHDくんから影響されたようです。
クレヨンしんちゃんの言葉もよく真似します。
言葉の暴力や暴力、癇癪の出るキッカケ
キーポイントは「些細な刺激」です。
- お母さんが言うこと聞いてくれない
- お父さんが遊んでくれない
- お父さんが起きた!(父親に対し、まず暴言を吐いたり、殴ります)
- 痛い事されたから「今のは痛かったよ」と伝えただけ
- 朝発表した給食が嫌なメニューだった
- 次男を蹴ったから言葉を選んで注意したが言葉を選んでもダメ
- 次男に優しく話しかける
- 次男の笑顔が可愛かった
- 次男が食べ物以外を口に入れていた
- 寝ようとしてるのに耳元で大きな声を出して、嫌がる様子を見て笑ってる(何度も何度も鼓膜が破れる危険性を注意してます。)
- 寝ようとしておしゃべりを無視していたら(その前に何度も静かにねと伝えてます)、上に挙げていた私の二の腕を急に3度程殴ってきて、それでも無視したら加減なく何度も同じ箇所を殴ってきた
- 朝、布団の中で私に猫みたいにすり寄ってきて、私が「朝ごはんの準備したいから行くね」と言って動いたら癇癪勃発
- 朝は長男がOKのタイミングで電気を点けたり、カーテンを開けないと執拗に泣き叫ぶ
- 痛いことをしてうずくまっている人の上に乗る、笑う、「ベロベロバー」と囃し立てる
- 私が熱を出して寝かせてとお願いしても、上に乗る、奇声を発する、自分の欲求を通せと怒る
サイコパスのように本当に心から“笑ってる”わけではないのはわかっています。
長男はHSCの側面もあるため、『不安な刺激』が起きるとニコニコしてしまうので、“怒られる!”“やってしまった!”という気持ちから自己防衛本能で反抗的態度をとっていると思います。
長男は構音障害もあり、いまだに「さ行」や「きゃ行」や「つ」などが『とてちて』していて幼児の発音なのでマシですが、これが饒舌になっていると思うと恐ろしいです・・・
父親にも反抗的
主人も実は軽度の自閉傾向とADHD傾向があり、自分中心の人物です。
(私の見立てですが)
そのため私はついイラ立ってしまい、小言が抑えられなくなります。
決して他人にも親にも見せない私のネガティブな部分で、今の所は主人にしか見せない一面です。
子どもの前ではいけないとわかっているものの、何度も何度も言った事を守ってもらえなかったり、話を全然聞いてなくてトラブルを巻き起こしたり、話を途中ですり替えられたり、デリカシーのない発言をされると、つい咎めたくなってしまいます。
そんな姿を見せているのも、父親に対する反抗的態度を助長させているように思います。
反省・・・
父親にも次男にもライバル視
男の性なのか、長男は私のことが好きで好きで堪らない様子。
ちょっと依存的です。
父も次男にも母を取られたくない気持ちから、そういった行動することもあります。
『反抗挑戦性障害』は二次障害
『反抗挑戦性障害』は“二次障害”です。
二次障害はこじらせると出てくると言われますが、
刺激に敏感で不機嫌になりやすいタイプの子が『反抗挑戦性障害』になりやすい
↓
そういった子には親は叱咤激怒をしがち
↓
それによる自己肯定感の低下が原因で“発症”
大抵の親であれば、こういった育てにくいタイプの子でなければ、必要以上の叱咤はしないと思います。
子どもに薬の治療をすると、親も怒ることがなくなり、子供は自己肯定感が高まり、家庭は安泰になると言われています。
こうなってくると、”鶏が先か卵が先か”の話になってきます。
我が家の場合
私も感情コントロールが少々苦手ではありますが、いくつもの育児書を読んで紙に書き起こしたり、ブログを綴って心を整理したり、得意な分析能力を駆使して長男に接してきたつもりです。
主人も子供大好きで、長男が機嫌がいいときは思いっきり遊んであげます。
でも長男はちょっとした事で不機嫌になるので対応がうまくいかないと、叱ったり「同じ痛み」を長男に味あわせようとしてしまうことがたまにあります。
口を開けば暴言、朝はいきなり殴りかかる長男の対応に疲れ果て、最近は主人の心のバランスも危ぶまれています。
私が対応方法を伝授するのですが、覚えられないのか、私ほど危機感がないのか、つい“自分の対応”をしがち。
私が「こうした方がいいよ」と話していると「仕事で疲れてるのに・・・」とため息をつかれます。。
早期の気づき、支援、親同士の協力が必要
保育園や幼稚園や学校との連携が必要です。
どういった時にそういう態度が出るのか把握します。
発達支援センターで相談
診断名がつかないような段階であっても、対処法を
教えてもらえます。
通っていると、計7回のペアレントトレーニングの受講のお誘いがきました!
5月から行ってきます。
発達障害の診断がついたら療育へ
療育へ行くことで、反抗対象となりやすい母からの分離、他者との関わり、社会的な行動、運動によるパワーの発散が期待できます。
ひどいときには早めに病院へ
こじらせると『不登校』『家庭内暴力』『不安障害』『素行障害』『鬱』『親も鬱になる』にまで発展してしまいます。
興奮しやすい子や睡眠障害の子は投薬治療をすると、症状が緩和する可能性があります。
親同士の協力
親が互いに労り合い、信頼関係を築くところから始め、癇癪の対応方法などの情報の共有が必要です。
なかなかご主人の協力が得られない家庭では、親が確認し合うノートを作成するといいと発達支援センターで教わりました。
私はラミネートでわかりやすく「長男の対応方法」を簡潔化したものを壁に貼るつもりです。
家で行う対応
自己肯定感を損なわせない
よく育児関連の書籍には“自己肯定感を高める”と記載されていますが、
この場合は“損なわせない”が正しい表現かなと思います。
もちろん“高める”ことも並行して行う必要がありますが、まずは“損なわせない”対応が必要になってきます。
発達支援センターで教わったのは
悪い事をしたら無視
普通の事をしたら褒める
いい事をしたら褒めちぎる
危険な事をしたら叱る
でもむちゃくちゃ親が意識しないとなかなか出来ません。
頑張るしかありません。
『無視』は無視だけじゃない
無視とは、無反応や、塩対応の事です。
褒められても注意されても、反応があるのが嬉しくて、自分が注目されていると感じて悪い事をします。
能面フェイスで敬語で『行為』を否定します。
『本人』を否定してはいけません。
例えば「こんなことをするなんて悪い子ね!」
ではなく、
「〇〇は大好きだけど、『叩く』ことはいけないね」
と言います。
えぇわかります。
このタイプの子はこれだけですぐ大人しくなるようなタマじゃありません。(笑)
でも絶対に『本人』を否定するような言葉は浴びせないであげてください。
普通の事を褒める
これが一番難しい!
寒い冬、長男がハイハイする次男のズボンを引っ張て脱がすのをしつこくやっては笑っていました。
私なりに怒りを押し殺して「あち(次男)寒いよ~やめーよ~」と優しく注意しましたが、履かせても履かせてもしつこく繰り返し、全くやめてくれません。
発達支援センターで指導してもらったのは
「ほらほら!背中さすさす~ってしてあげてみ!喜ぶで~♪」
と言ってフッと手が柔らかくなった瞬間に長男と次男を引き離し、やめることができた事や、さすさすできた事を褒める
ということです。
「普通の事」は親にとっても「やって当然」なので褒めるのが難しいのですが、少し「やって当然」に目を光らせる親の努力が必要です。
良い事をしたら褒めちぎる
「褒める」事を主体にした療育の見学へ行きました。
もう、褒め方がすごいんです。
ここまで褒めたたえてオーバーリアクションだと、子供ははち切れんばかりの笑顔です。
私はリアクションが苦手なのでちょっと頑張ります。
叱る≠怒る
『叱る』は本人の将来のためにすること
『怒る』は親自身の感情に支配されていること
約束を守らせる
始めにルールを一緒に決めておきます。
そしてわかりやすいイラストやひらがなでルールを決めた紙を張り出します。
『朝は7時に起こすよ』
『Youtubeは朝と晩それぞれ30分ずつ1日1時間まで』
『顔を洗って歯磨きしてお顔にクリーム塗ろう』
この辺りの視覚支援についてはまたブログに載せます。
規則正しく、ある程度ちゃんとした食事
最近私が夜中起きてブログをやってしまい、寝るのが遅くなりました。
保育園も現在コロナの影響で登園していないので、目覚ましもかけずに起きる時間も遅くなってしまいました。
そうすると長男も徐々に生活にメリハリがつかなくなってYoutubeじゃないテレビであっても何時間も見たがるようになりました。
同時に癇癪や言うことを聞かなくなることも増えた気がします。
長男は一度こだわりだすと、ルーティンをしないと気が済まないので、それを活かした『家族のルール』を決めていくつもりです。
食事も、鉄分とたんぱく質が発達凸凹の子にはいいという本が複数あったので、テキトーすぎないよう、でも頑張りすぎないようにするつもりです。(そこまで料理が好きではないので)
親は一貫性のある行動を
とても大事なことです。
親が一貫性がないと、特にこのタイプの子は揺れ動きやすいと思います。
- あの日は良かったのに今日はダメ
- いいって言ったのにお腹すいて機嫌が悪い
- 明日はお風呂つかろうねと話したのに、当日になったらシャワーだけねと言う
私は一貫性を保つように心がけていますが、主人が全然保ててないんです・・・
もっと危機感を持ってもらうようにしたいと思います。
親はいつでも冷静に
親が感情的になってはいけません。
叩かれて、暴言吐かれて、なんでこっちばっかり我慢せなアカンの?
正直めっちゃ思ってます。
でも、この子の将来のカギを握っているのは親の二人なんです。
1日数時間の保育園生活も、
週に1度の療育も、
3か月に一回の支援センターも通院も、
誰も息子の面倒をみてくれません。
すぐに頼れる親族もいません。
毎日一緒にいる私たちが、長男の自己コントロール力を養ってあげなければなりません。
正直、思春期に入るまでが勝負の病気だと私は思っています。
親のケアが大事
私も感情コントロールが苦手です。
でも、急に力いっぱいに叩かれて、うずくまっているところに上に乗って笑いながらジャンプされて、“怒らない”親がいるでしょうか?
今日は刺激過多になった長男が振り回したタオルが目に入りました。
痛かった。。
趣味の時間を無理やり作る
あーゲームやりたいなー
ツインビーやりたいなー
でも今の私はブログを書いたり、CSSを変えたりするのが楽しいです。
私は多趣味なので趣味には困っていませんが、趣味を持たずに子供中心になりすぎると、子供が手から離れた時に何をしていいかわからず困るそうです。
30分だけでも、何か夢中になれる趣味の時間を作ると心が癒されます。
癇癪からは逃げる
長男の癇癪から逃げたくなったらまず思考を手放します。
寝ぐずっている次男はおんぶをして別室でBluetoothイヤホンでAmazon Primeで『鬼滅の刃』を観ました。
私の異変を感じた長男は私に話しかけてきましたが聞こえないフリをしました。
『鬼滅の刃』を観ていたらさっきまで心がザワザワしていたのが、すーっっと楽になる感覚がありました。
Bluetoothイヤホン、下の子にも引っ張られないのでおすすめです。
癇癪から逃げる2
とあるブログで子供が癇癪を起したら、「落ち着いて話せるようになったらこっちに来てね」と言い残して別の部屋に移動する
↓
落ち着いた状態で来ることが出来たら褒める
とありました。とてもいい方法なので、思考を手放すまで悪化しない状態で試してみたいですね。
癇癪部屋を作る
ツイッターで話題になった『優しくなれるテント』のような部屋を作るという案です。
うちでは、段ボールお家キットを購入して『逃げ部屋』を作っていたのですが、あまり使ってくれず(ここに入るんだよの言い聞かせが足りなかったかなぁ・・・)、わりと早めに壊れてしまいました。
次は押し入れを改造してみます。
叩くものを用意する
『落ち着くもの』というのを赤ちゃんの頃から作るように仕向ければ一番良いのですが、長男には『落ち着くもの=おっぱい』から抜け出せずにいました。
他の物を色々与えていましたが、全然気に入ってくれず、落ち着けるグッズはありません。
- 殴りたくなったら殴ってもいいクッション→「こんなん殴りたくない」と拒否
- 握りしめるスクイーズ的なもの→興味なし
- パンチングマン
癇癪用ペット
この本に載っていたのが、こういう声まねのおもちゃを癇癪起こしている時に与えるといいと書かれていて、使いましたが、うちの子には効果ありませんでした!(笑)
おわりに
同じような感情が激しめで不機嫌になりやすい気質のお子さんをお持ちの方の参考になれば嬉しいです。
我が家の発達凸凹くんについては今後も
記録がてらこちらに記事を書いていきたいと思いますので、良かったらまた覗きにいらしてください☆
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