突然ですが
皆さんのお父さん、お母さんは
給食費払ってくれました?
ええ、当然ですよね。
子どもが食べる昼食のお金、もちろん払わないといけないものですから。
毒親・機能不全家族育ちの我が家は、給食費をいつも滞納・未納していました。
度々メディアを騒がせる
「給食費未納問題」
世間から後ろ指さされるような家庭で育った子どもが、どういうものか気になりませんか?
給食費未納の割合とは
各都道府県平均で0.98%の学校で給食費未納が起こっていて、それを全て合わせた未納率が、公立小学校では41.6%、中学校では54.5%の学校で給食費が未納の児童生徒がいることがわかっています(2016年度)。
保護者と対面する教師の方々のアンケートによると、経済的な理由というよりは、児童生徒の給食費未納の問題を保護者の責任感や規範意識によるものだとアンケート結果で出ています。
ひとり親家庭での未納率が高いと言われていますが、経済的困窮のない家庭でも「義務教育だろ」と支払いを拒否するような『規範意識が低い』親もいるようです。
ひとり親家庭などの経済的困窮のある方には、国の制度により補償をしてくれますので、以下では「機能不全家族だからこその給食費未納問題」を解き明かします。
機能不全家族・我が家の場合
先程、保護者の責任感や規範意識による問題とありました。
毒親・機能不全家族育ちの我が家は
一応、『経済的困窮』と『規範意識の低さ』の両者よる滞納・未納でした。
家庭環境最悪な我が家
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毎日のように喧嘩の怒号が響き渡る家でしたが、両親は離婚をしませんでした。
母は子ども達が高校卒業するまでと決めていたようですが、父は私が高校在学中に脳卒中で倒れてしまい、長い介護期間がありましたので、結局2人はずっと籍を入れたまま亡くなりました。
父は嘘をついて少額のお金を母に渡しており(倒れてから初めて知る本当の給料)、母は稼げない保険屋として働いていました。(保険レディはやめておいた方がいいですよ、と子どもは申す。)
父が子ども関連で何かしてくれることは、生まれてから一切ありませんでした。
教育に全くのノータッチなクセに、お金も満足に渡さない人間です。
母は遅くまで働いていましたが、母は頭は良いのにお金の管理が全くできない人でした。
倒れてからちょっとボケつつも穏やかになった父に話を聞くと、母はお金を散財するから渡さなかったと言いました。
かと言って父も結婚前から借金を持っていたり、私の気づかぬ間に自己破産をしていたくらいの家庭なので、本当にどっちもどっちの両親の元で育ちました。
給食費回収の日が毎月嫌だった
小学生の頃、給食費は毎月封筒に入れて担任の先生へ提出する形でした。
金額は1990年代〜2000年代の頃で、
3000円代だと聞いていました。
毎月先生は「給食費を回収します」とカゴを用意しました。
みんなが教壇に持っていく中、私は強く苦しい気持ちでいました。
「忘れました」
みんないる手前、私が吐ける精一杯の嘘です。
こう言うしか、子どもの私には思いつけませんでした。
始めの方は先生も「また忘れたの?」といった感じですが、次第に先生はそれ以上何を言うこともなくなりました。
幸い、私はこの件で同級生に何かを言われた記憶がありません(若干あった気も…)。
でもいつか、誰かに給食費未納のことを言われるんじゃないかとビクビクしていました。
もちろん、毎回封筒は母に渡しています。
泣きながら、給食費未納が恥ずかしいことだと訴えたこともありましたが、母は何も改善しませんでした。
虫歯が多い子はネグレクト
少し話は変わりますが、学校で毎年行われる検診で、私は毎年歯科検診だけ引っかかっていました。
普段から病院にあまり行った記憶はないのですが、風邪はほっときゃ治りますが、虫歯だけは自分ではどうにもなりません。
一生懸命歯磨きをしても、どうしても虫歯は進行してしまいます。
「病院へ行ってください」というプリントも毎回スルーされていたせいで、小学5年生で虫歯が神経ギリギリまで進行しました。
今でもその歯は治療跡があり(銀の詰め物を最近まで入れてました)、何故かその乳歯は抜けないまま、永久歯が消失しています。
「虫歯が多い家庭の子はネグレクトの可能性」というのは有名な話のようで、
ちょいネグレクト育ちの私がこんなだったので、その答えは「正解!!」デスネ。
歯並びは悪く、永久歯は24本しか生えてきませんでした。
ずっとコンプレックスを抱えていましたが、22歳頃になってから歯列矯正しましたよ。
…とまぁ、そんな母に、給食費のことを言っても無駄でした。
「あーハイハイ」といった感じで、封筒を渡すときは若干不機嫌になるくらいでした。
お金が絡むことを言うと不機嫌になる母に、顔色や声色に敏感なHSCの私は、強く言えませんでした。
中学校時代は?
中学校に入るとお弁当になりました。(当時)
私は3年間、朝5:30に起きてお弁当を作り続けました。
(母はもちろん作ってくれませんので期待もしませんでした)
なぜこんなに早起きかと言うと、父のお弁当を一緒に作ってお小遣いを稼いでいたからです。
何を言ってもお小遣いはもらえなかったので、月給3000円を父からもらうことを頑張るために早起きしていました。
だから我が家は、国からの支援が受けられないような年収なのに万年貧乏でした。
私は「愛玩子」
私はというと、子どもらしい健気さを“演技”しつつも、人の顔色が瞬時にわかる特性を持ち、気遣いが上手く、大人しく、父から気に入られていました。
機能不全家族・毒親育ちの中で言う
「愛玩子」に近いと思います。
典型的な愛玩子ではないから、「近い」といった表現にしておきます。
高学年から中学生でも反抗せず、ビールやタバコの使いっぱしりをして、父に媚を売ってお金を稼ぐ知恵を得て生活費を稼いでいました。
お弁当のおかずに冷凍食品を母に頼んでおいたのですが、それは買って来てくれました。
そのお金があれば給食費だって払えたと思います。
これは中学生当時からずっと思ってきたし、母にも言ったと思います。
度し難い。
これが機能不全家族で育つということです。
給食費未納はとても恥ずかしいこと
子ども時代の当時の率直な気持ちは、
給食費の未納や滞納は、とても恥ずかしい
でした。
現在は口座引き落としですが、昔は封筒での回収だったので、毎月の回収日が、憂鬱で、恥ずかしくて、学校に申し訳ない気持ちでいっぱいでした。
我が両親ながら、何故そのようなことができるのか本当に疑問です。
授業料は払えていたのか、謎です。
高校生の時の授業料はほぼ3年間未納でしたから、もしかしたらあり得るかもしれません。
給食費が払えない!滞納するとどうなる?債務整理で給食費も借金も無くす方法
によると、債務整理による自己破産をした際に解決したのではないかと思います。
元々借金をしていたので(額は不明)、機能不全家族あるあるかもしれませんが、電話口で
「お父さんもお母さんもいません。」と訳もわからず言わされていました。
ネタじゃないですよ。事実です。
自己破産をしたことは、あっけらかんと数年経ってから聞きました。母が亡くなったので、今聞くこともできなくなり、いつ自己破産したのかもわかりません。
とりあえず自己破産した家庭で育っても、子どもは元気にやれています。
さいごに
給食費未納・滞納をしていたのに、毎日食事を得られることは私にとっては幸せで、とても有り難いことです。
小学校時代、こんな私に配慮をしてくれた先生方に感謝したいです。
今では、給食費未納家庭に法的措置を施行する自治体や、○ヶ月未納なら給食なしにする自治体もあるようです。
子どもに罪はないのに、親が異常だと給食も食べられないなんて。
私は親を反面教師にしようと決心して育ちましたが、麻痺して育つ子どももいるのではと心配です。
異常な親の元で育つ子どもの、心の先は…………
ここまでお読みいただきありがとうございます。
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