ここ数年「なんかすげぇ」と言われ始めたキングコング西野亮廣さん。
12/25には『映画·えんとつ町のプペル』が公開されます。
映画は観に行きたいなとは思ってますが、今回は映画ではなく、『西野亮廣』という人間が気になったので分析していきます。
実は私はお笑い大好き人間です
大阪生まれやさかい、うちは大阪のお笑い大好きでおまんねん!
…という冗談はさておき。
歌の「トイレの神様」のように、本当に毎週土曜日昼の吉本新喜劇を観て育ちました。
姉が『二丁目劇場』時代の二丁拳銃やCOWCOWが大好きだったのですが、二丁目劇場が無くなり、『baseよしもと』になった時代から、私もお笑い大好きになりました。
小学生の記憶力ってすごいですね。
結構の数の芸人さんの誕生日を未だに覚えてるんですよ。
ランディーズが好きでした。もう解散していますが。
そりゃテレビのチェックから、ビデオ(VHS)を録りまくり、野球の延長に毎回怒ってきました。
深夜ラジオのために一回アラーム掛けて、カセットの録音ボタンだけを押して寝る生活を毎週していました。
そして『人間マンダラ』という番組から、島田紳助氏プロデュースのアイドル?ユニット、ランディーズ、ロザン、キングコングの3組で結成された『WEST SIDE』が、本当に本当に大好きで大好きでたまらなく大好きでした!
当時のファンと語り合いたいくらい大好きです。
お小遣いもらえない貧乏家庭だったので、(家計費をまともに入れない)父に媚を売って稼いだお金で、グッズを買っていました。
文字通り、CDを擦りきれる程聴いていて、ある日聴けなくなった時に普段感情をあまりぶつけない私が、母に泣きついたことを覚えてます(笑)
いつかWEST SIDEやお笑いの熱い話をブログで書かせて下さい。
キングコングの二人
そんなWEST SIDEファンであり、ランディーズファンでしたが、キングコングのテレビやラジオもチェックしてました。
(『キングコングのほにゃラジオ』も聴いてた)
当時の記憶を手繰り寄せても、西野さんは“イタイ人”扱いでした。(笑)
ダンスがなんだか変だとイジられ、歌唱力も特別高いわけではなく、でもイケメンで、発言もビッグですっごくナルシストなキャラでした。
キングコングを結成してすぐテレビに出まくり、お笑いレースを総なめしていき、東京で『はねるのトびら』レギュラースタート!
そして同期や先輩から妬まれていました。
相方の梶原さんは、明るく元気に見えてかなりナイーブな性格なようで、周りの重圧に耐えきれなくなり、一時期蒸発しました。
そんな中、西野さんだけは確固たる自分を持ったまま相方の帰りを待つのでした。
キングコングの西野亮廣
いいとも!のレギュラーでは、タモさんに大変気に入られていたのが、画面越しから伝わっていました。
タモさんの楽屋でおしゃべりしたり、タモさんのお宅でごちそうになってから、いいとも!に出演する日もあったそう。
取り入ろうとするのではなく、単純にタモさんが面白くて好きだからという理由でよく一緒にいたようで、絵を描き始めたキッカケもタモさんからの勧めだったようです。
Youtubeの番組『Win Win Wiiin』でも語られていましたが、売れている最前線の楽屋の隅で、毎日毎日少しずつ絵を描き続けていたようです。
【宮迫×中田】西野亮廣(前編)〜12年 夢を信じぬいた男の死闘〜【Win Win Wiiin】
アメトーークで特集を組まれてイジられたり、たまに炎上しては気になって、たまに調べていました。
批判や炎上がすごいときでも、私は特に、好きでも嫌いでもないというスタンスでしたが、やっている事がなんとなく気になるなぁくらいでした。
しかし先日の『Win Win Wiiin』を観て、「あ、やっぱりすごいなこの人」と思ったのでした。(2023年追記→Win Win Wiiinはその後観てない…)
西野亮廣の自己肯定感の高さ
そこから気になり始め、ゴッドタンの総集編や、他の番組をチラチラとチェックし始めました。
『あちこちオードリー』で、オードリー若林さんが西野さんのことを「気力と体力と自己肯定力がすごい」と言っていて、大変的を得ていて面白いと思いました。
批判されても、炎上してもずっと強いままでいられる。
そして、ずっと変わらず夢を追い続けて、周りを巻き込んで、実現させていく。
この彼の持つ自己肯定感って、どうやって育まれたのだろう?
と急に疑問に思い、調べたらありました。
西野亮廣の育ちから分析する
お母さんは天然な人のようで、子どもの頃からツッコミ所満載な人柄をよく見ていたようで。
お父さんは寡黙な人だけど、不必要に怒ることはしなかったようです。
家の前のコンクリートの落書きで、近所の人に両親が怒られた。
それでも、そのことに対して親から怒られることはなく、コピー用紙を渡されて「お前はそんなに絵が描きたいんだったら、ここに描いた方がもっと描きやすいぞ」と言われたようで。
そして、とにかく褒められまくって育ててもらったようです。
私はこのnoteの文面を見て感動を覚えました。
子ども時代こうやって育てられると、自己肯定感って育つんだ!本当なんだ!
今まで読んできた本では確かに、
褒めて育てよ!
否定せずに育てよ!
…と自己肯定感を育てるための子育て術を見てきて、うんうんなるほどと思ってきました。
しかし、20年前から知っている芸人さんが、今も変わらず自分のスタンスを押し通して、ようやく夢を実現させている姿を見ていて
「あぁ、これが正しい子育てなんだ」と、まるで子どもを見るような目線で見ている自分がいました。
そして、この西野亮廣という人間の今までやってきたことの経過を見て、とても感動したのです。
自己肯定感の低い自分ができること
機能不全家族、毒親育ちの私は、褒められて育てられることはなく、自分の感情を押し殺していました。
私は、自己肯定感がかなり低い人間なのですが、子育てしながら自分を変えていこうと思っているところなのです。
と同時に、私と同じ【HSP】遺伝子を持つ長男は、生まれた時から不安が強い子で、なかなか自己肯定感が上がりにくいことにずっと困っていました。
なんせ【自己肯定感】は【どんな自分でも認める、許せる、好きでいれる力】であり、これは今後の人生を生きていく中で最も重要な人間性·社会性の土台になるからです。
自己肯定感の低い私は、人間関係の構築が怖いです。
否定や拒否が怖いから人間が怖い。
褒められたことがないから、自己肯定ができない。
自分に自信が持てない。だから、人に委ねることが怖くなってしまいます。
そうなると、新しいチャレンジすらも怖くて出来なくなります。
自分の子どもに、こんな思いをさせたい親がどこにいるのでしょうか。
親の失敗は包み隠さず見せる
子どもの自己肯定感の高め方、“失敗を見せる”について。
子どもにとって大人は、強い存在です。
子どもは、社会的にも、力でも弱いから、大人に従わざるを得ません。
私のように大人に対して否定的な感情を持たずに育てれば、強くてカッコいい大人に憧れている子どもはたくさんいるはずです。
そんな大人が、時々失敗してテヘペロしていたら、子どもは「なんだ大人も人間味あるじゃん」となり、『失敗って、別に怖くないんだ』『失敗したらそこから学べばいいんだ』と学べるはずです。
失敗して指摘されて、顔を真っ赤にして無かったことにしている姿を見たら、子どもは「失敗はいけないこと」だと学んでしまうんじゃないかと思います。
西野さんの場合、お母さんが天然でよく「可愛い失敗」をしている姿を何度も目にしてきたようで、この西野亮廣の持つ「失敗しても怖くない」気持ち=チャレンジ精神旺盛になった一つの要因ではないかと推測します。
西野母の天然エピソードはこちらでキングコング西野の親は、西野をどう育てたのか?|西野亮廣エンタメ研究所
失敗が怖くないから他人に寛容になれる
失敗は人間誰だって怖いのは確かですが、怖がりすぎて行動に移せない人間がいます。
私がそうです。
『失敗が怖くない気持ち』がひときわ強いのが西野さんですが、相方の梶原さんはどうも『失敗が怖い気持ち』が強い性格のようです。
重圧に耐えきれなくなって飛んでしまったり、お笑い番組で前へ前へ出られなくなったり、センスのある芸風の芸人さんに対して怖い(自分はセンスで勝負出来ないから)という気持ちを抱いてしまうようです。
また、この『毎週キングコング』を観て思ったのですが、オープニングトークで梶原さんが、先輩相手にファンキーなノリのついタメ口になってしまう後輩を「アレなんなん!?」と面白可笑しくイジっているのですが、
西野さんは笑いながら「毎回こうやし、こういう人間やと思ってたから気にしなかった」と言っているところから感じたこと。
他人の失敗や失態に寛容な人は、真の自己肯定感が高い人だと思います。
顔や金や地位や名誉で得た自己肯定感ではなく、根っこから「自分は自分でいい」と思える人間でないと、心が大きくならないと思うのです。
梶原さんは若くしてデビューして、周りの重圧に耐えきれなくなりましたが、根本にある葛藤が「西野に近づけないこと」だと語っていました。
カジサックとして花開くまで、ずっとこの感情を持ち続けていたようです。
自己肯定感が低い状態だったようですね。
20歳前後の若者が、世間を知らないままテレビの世界に放り出され、先輩や同期から妬まれて無視されて、(他の芸人のファンの)お客さんにも嫌われて、相方(西野さん)は気力と体力と自己肯定感の化け物だし「寝るな」と言ってくるし。
そんな状態でいきなり東京でレギュラー頑張れと言われたら、音を上げてしまうのは仕方ないと思います。
また、カジサックさんの実家は生活保護問題もあったように、母子家庭で兄弟3人と共に育ち、お金に困っていたようです。
私も貧乏育ちなのでわかりますが、QOLが低いのでずっと『満足・これでいい』がわからないまま育つ気がします。
カジサックTVを観ていても、仲良しの芸人さん相手ではない、聞き手として回している姿は、なんだかとってもがむしゃらでシャカリキ頑張っている姿に見えて、とてもナイーブな方なんだなと思って観ています。
まとめ
- 確固たる自分への信頼を作り上げる育児をする
- そのためには否定、批判、子どもの前で子どもを貶める発言は絶対にしない
- そして褒めて認めてあげる
- 出来るだけ“今の”子どもがしたいようにやらせる
- お母さんやお父さんの失敗をどんどん見せる
大事なこと
自己肯定感は高すぎても低すぎても大変である!ほどよいのが一番生きやすい。
高すぎても西野さんみたいに(本人は苦労だと思ってなくても)苦労が多くなるでしょうし、他人の細かい心の動きに鈍くなってしまうでしょう。
もしかしたら西野さんは、アスペルガー症候群(ASDまたは自閉スペクトラム症)の気や、多動型のADHDの傾向があるのかもしれません。
自己肯定感が低すぎたら、私のように他人の細かい心の動きに過敏になりますが、自身の行動を過度に制御してしまいます。
さいごに
普通にお笑い好きとしてチェックしていたことが、まさか子育ての指針に繋がるとは思っていませんでした。
西野さんは「テレビ業界で話の合う人がいなかった」と言っていましたが、ギフテッドの子ども達もこう思いながら生きているのだろうなと思いました。
実は、すごい人の姓名判断や四柱推命ってどうなってるんだろう?とたまに調べることがあるのですが、西野さんの総画数と、長男の総画数が一緒なんです。
批判を受けても強く自分を保てる心、長男にも身について欲しいです。
映画『えんとつ町のプペル』は純粋にアートを観に行く気持ちで観に行きたいと思っています。(→長男と観に行きました。面白かった。)
お読みいただきありがとうございます。