発達凸凹BOYとの日常

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【愛着障害・アダルトチルドレン】ヒロアカ・死柄木弔は「親から肯定されたかった」幼児的万能感に隠された裏側【僕のヒーローアカデミア】

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死柄木弔 志村転弧 オリジン 愛着障害 幼児的万能感

『僕のヒーローアカデミア』から、
死柄木 弔(しがらき とむら)

彼はヒーローの敵(ヴィラン)として描かれており、主人公(デク)が倒すべき最大級の敵でもあります。

しかし彼も人間。
彼がなぜこうなったのか?

機能不全家族や、アダルトチルドレン、愛着障害が関係する、親子の関わりから紐解いていきます。

この記事では

・敵(ヴィラン)連合のボス死柄木弔の過去
・過去から紐解く愛着障害(アダルトチルドレン)、幼児的万能感について
・死柄木弔とオールフォーワンが教えてくれた、「子育てにおいて大切なこと」とは
これらがわかります!

※以下は『僕のヒーローアカデミア』作品のネタバレが含まれていますのでご注意下さい。


僕のヒーローアカデミアとは

リンク

世界総人口の約八割が何らかの「特異体質」である現在、個性を悪用する敵(ヴィラン)により混乱渦巻く世の中で、かつて誰もが空想し憧れた一つの職業が、脚光を浴びていた。そう、「ヒーロー」と呼ばれる職業である!

個性=超常能力のことを言います。

「“無個性”」だった主人公(緑谷出久=デク)が最高のヒーローを目指して成長していく物語

週刊少年ジャンプ掲載の超人気作品!

ただの『バトルモノ』ではなく、『学園モノ』として、個性豊かなキャラクター同士の掛け合いが楽しめる作品です。

ヒロアカの物語は『個性=超常能力』というファンタジーが強いバトル漫画かと思えば、かなり現代の社会的問題と上手く絡めた内容となります。


むしろ『個性』の存在以外は、かなり現実に沿った物語です。


そして、よく「大人」「子ども」というワードが出てきます。

15〜16歳の子ども達と、
大人のプロヒーローや教師陣。

ヒーローの卵である10代の子ども達を、周りの大人達がどう責任を持って育てるかに焦点を与える描写が多いです。

そして、その世界観から
「子どもを育てるということ」という大切さに通ずるので、パパさんママさんにもオススメの作品です!

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私は観るのが遅かったのですが、かなり面白くてあっという間に観てしまいました。
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死柄木弔とは

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【名前】 死柄木弔(しがらきとむら)
【本名】 志村転弧(しむらてんこ)
【個性】 崩壊

髪は白髪で、顔や身体中に手の形をした装飾を身に付けており、身体はヒョロヒョロ、顔色は悪く、アレルギー(ストレス性のアトピー?)による痒みで、目の周りや唇は常にシワシワです。


物語の主人公のデクと対なす敵(ヴィラン)連合のボスです。

「対なす」というのは、

主人公達が通う“雄英高校”では、若く優秀なヒーローを育成する最も有名な高等教育機関であり、その中でどんどん磨きを掛けて強くなるヒーローの卵達と、

初めから「最強」ではなく、始めは子どものような言動が多かった死柄木弔も、幾度かヒーロー達と闘い、ヴィランの仲間や、他勢ヴィランとのやり取りの経験の中で死柄木弔も悪役として、大きく成長する物語でもあるからです。

死柄木弔:オリジン(原点)

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以下はネタバレ含みますのでお気をつけ下さいね。


死柄木弔は、志村転弧という「ヒーロー大好きな」普通の5歳の少年でした。

家は裕福で、父は若くして起業し、子どもは転弧と姉の華の2人。

母の義父母を家に呼び、二世帯住宅で暮らしていました。

そんな幸せな家庭の“たった1つのルール”は、
「ヒーローの話はしてはいけない」ということ。


この世界では“ヒーロー”という存在は切っても切れない存在であり、子ども達の憧れる“職業”なのです。


ヒーローが大好きな幼き5歳の転弧は、仲間外れの友達を庇うなど、心優しく素直な少年でした。

何故「ヒーローの話」をするだけで、怒鳴られ、閉め出されてしまうのかがわかりません。


「謝るまで家にいれるな」
お父さんは転弧以外の家族に冷徹にこう告げます。

お母さんも、お爺ちゃんも、お婆ちゃんも、とても優しく接してくれます。
お父さんに叱られた後は、特にみんな優しくしてくれた。

『家にいると痒いの』と、痒くなったら皮膚科の薬を優しく塗ってくれる母。

「泣かないの、もう、おばあちゃんまで悲しくなっちゃうよ」と、言って優しく慰めてくれる祖父母。

でも、父に強く叱られている時に助けてくれる「ヒーロー」は、そこには居ませんでした。


ー父が建てたこの家は、僕を優しく否定するー

そう。富を築いた父が建てた家に住む家族は、父に対して強く言えませんでした。


ある日、姉の華ちゃんが「おばあちゃん(父方の)は昔ヒーローだったんだよ!」と、父の書斎に入り、写真を見せてくれました。

姉の華ちゃんは、転弧が叱られて泣いてると、「対等に」「否定せず」いつも励ましてくれる優しいお姉ちゃんでした。

転弧は、父方の祖母の写真を見て「家族にヒーローがいたんだ!」と嬉しく思いました。


父方の祖母に当たる「志村菜々」とは、主人公デクと、その師匠のオールマイトと同じ、代々受け継がれた正義の個性「ワン・フォー・オール」の能力者でした。

彼女は世界を救うため、子ども(転弧のお父さん)を里親に出し、悪の元凶と戦うべくヒーロー活動に出ましたが、帰らぬ人となりました。


「ヒーローは、他人を救うために家族を見捨てる」

父がヒーローを強く嫌う理由はそこにあり、「子どもをヒーローにさせないため」という強い信念から、子ども達に価値観を押し付けていました。


書斎に入ったことはすぐにバレてしまい、一番触れられたくない所を見られてしまった父は、怒りに任せて転弧を平手打ちし、外に連れ出しました。

咄嗟に「転弧が見たいと言ったから」と嘘をついて泣く華ちゃん。

お母さんも、お爺ちゃんも、お婆ちゃんも、心配そうに遠くから見るだけで、転弧を助けてくれません。

「あれはおばあちゃんじゃない」
「子どもを捨てた鬼畜だ」
「いいか、ヒーローというのはな、他人をたすける為に家族を傷つけるんだ」



夜に外に閉め出されて、愛犬を抱き締めていました。

その時の家の中では、母は父に「暴力を振るうならもう限界だ」と伝えていました。
父はさすがに後悔し、「こんなハズじゃなかったのに」と言っていますが、一方転弧側は……。


外で泣きながら、今までの小さな小さな積み重なった悲しみを巡らせ、渦巻かせた転弧が発した言葉

「みんな…大嫌いだ…!!」

その途端に抱き締めていた愛犬のモンちゃんが崩れ去り、大量の血を流して跡形も無くなりました。


ここで志村転弧の個性『崩壊』が開花されました。

この世界では4歳で個性の発現がなければ無個性で生きていくとされていましたが、何らかの影響で個性を発現させてしまったのです。


自分がしたことだとはまだ思っていない転弧は、気が動転して気道から息をヒューヒュー鳴らしながら言葉が出ません。
その間、ストレスによる痒みでどうにかなりそうです。

そこで、とても申し訳なさそうに謝りにきた姉の華ちゃんが、愛犬モンちゃんの変わり果てた姿を見て逃げ出した手を、転弧は掴みました。

そして、華ちゃんも血溜まりを出しながらバラバラと崩れ去りました。


ストレスで嘔吐し、髪は真っ白になりました。

その後は異常を察して飛び出して、辛そうに泣く我が子(転弧)を抱き締めてくれようとしたお母さんも、手が触れた瞬間に崩れ去りました。


この時を思い起こした死柄木弔は
「何でみんな父を庇うんだろう」
「何で泣くなとしか言ってくれないんだろう」

“みんな無くなればいい”
心のどこかで感じていたのかもしれない。
…と思い返しました。


お爺ちゃん、お婆ちゃんもバラバラになり、異常を察したお父さんが出てきました。

少し声を発することが出来た転弧は、気を動転させながらも、「お父さんごめんなさい」と赦しを請いつつも、触れた地面を崩壊させてしまい、恐怖を感じた父は、近くにあった枝切りバサミを持って転弧をぶった後に「やめろ!転弧」と言いました。

ぶたれ、心のない言葉を浴びせられた転弧は、明確な殺意を持って父に襲いかかりました。

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その時確かに感じたのは
「途方も無い快感が全身を貫いた」ことでした。

父も、家族も、「優しく僕を否定する家」も全て無くなり、その光景を見た転弧の、壮絶な痒みは無くなりました。

子どもが親から否定されて育つということ

以上の話から、私は「愛着障害」との関連性を考えました。

当ブログは幾度となく「親が子を否定するということ」に対する危険性を、ペアトレ、本を読んできて勉強した内容を挙げてきました。

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私自身、親から『承認』された記憶がなく、大変生きづらく感じる人生を送ってきました。


親から褒められ、認められること。
それは「自分は存在していい人間なんだ。」と思わせてくれます。

自己肯定感は心を安定させてくれる心の土台です。

子どもから見て、世界の中心とも言える親から、わけもわからず否定され続けると、「自分が自分のままでいい」と思えなくなってしまいます。

死柄木弔こと志村転弧少年は、愛着形成の大切な幼児期に「否定」され続けられてきた為、不安定な心になっていたと思われます。


優しさと否定

一見、祖父母や母は優しいようですが、
転弧に「優しい否定」を浴びせています。


母は真意を聞きたくて「ねぇまだヒーローなりたい?」と聞きました。

転弧は、仲間外れの友達と遊んであげると「転ちゃんはオールマイト(No.1ヒーロー)だ!」と言ってもらえたことを嬉話し、

「何でお父さんはダメって言うの!?僕のこと嫌いだから!?個性が出たら良いって言う!?」

なぜお父さんがヒーローの話をするだけで怒るのかが理解できません。

事情を知っている母は
「嫌いなんじゃないよ。お父さんはただ知ってるの、ヒーローは大変だって事」

と言いました。

父の事情なだけに、お母さんからは言えないかもしれませんが、もう5歳の子どもならある程度事情もわかるはずです。

子どもにも、理由はちゃんと説明しなければなりません。

そして「まだヒーローになりたい?」という言葉は、間接的な否定の言葉です。


おばあちゃんも、父に叱られた後の転弧に「泣かないの」と言って慰めてくれます。

しかしこの声掛けは子どもにとって酷な言葉です。
その時、どれだけ優しく接してくれても

「泣かないの」という慰めは、子どもの感情を否定する言葉に変わりありません。

私が「泣かないの」「そんなの痛くない」と、感情を否定される育てられ方をしたので、大人になっても自分の主観的な感情のサインを見落としてしまいやすく、感情の上手な出し方がわからなくなってしまいました。

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この時に大切なこととは、
『子どもの意見には一度共感すること』

一度「自分の気持ちを親はわかってくれている」というクッションを挟むことで、無意識的に『自分がここに存在してもいい』と感じることができるとされます。




オールフォーワンに「全肯定」されて育てられる

死柄木弔 志村転弧 愛着障害

後にオールフォーワンと呼ばれる、物語の悪の元凶に育てられることになった志村転弧は、「死柄木 弔」という名前を与えられます。

オールフォーワンが、家族を殺して呆然と佇む、一人ぼっちの転弧を抱き締めて言います。

「誰も助けてくれなかったんだね。
辛かったね。
志村転弧くん、怖かったね。
辛かったねぇ…。
救いの手を求めて走っただろう。
酷いことだねぇ。

ヒーローが、そのうちヒーローが…
そうやってみんな、君を見ないことにしたんだねぇ。
一体誰がこんな世の中にしたんだろう。
もう大丈夫、僕がいる。」


「個性:崩壊」が発動したあのとき、泣き叫ぶ転弧を、危険を分かっていても飛び出して抱き締めてくれようとした母。
しかし、抱き締める前に崩壊してしまう。

それなのにオールフォーワンはあっさりと転弧を抱き締めて、ありったけの「共感」と「肯定」の言葉を浴びせます。

ヒーローが悪い存在だと植え付けるように…。

子育ては、全肯定をするわけではない

オールフォーワンは、死柄木弔を
「私は君の全て肯定しよう」と言って育てます。

オールフォーワンは死柄木弔に、「その痒み症状は破壊衝動の表れだ」と教え、要らない物は全て壊してもいい、好きなように生きろと育てます。


子育ては「否定」して育てることに危険性がありますが、決して「全て肯定しろ」と言っている訳ではありません。

間違ったことを正す道を作ってあげたり、ヒントを与えることも、養育者や大人の役目です。


隠れた「否定」の言葉と態度は子どもの脳と心にダメージを与えるという記事
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そして成長した死柄木弔は…

死柄木弔が初登場した、USJ事件で対峙したNo.1ヒーロー・オールマイトからは、

「幼児的万能感の抜けきらない、子ども大人」と言われていました。

幼児的万能感とは
「万能感」や「全能感」とも言います。

3〜5歳の子どもが感じる「自分はなんだってできる」という感覚です。
しかし子どもながらに、壁にぶち当たり、現実を知り、徐々にそれを受け入れて理解をしていきます。

その幼児性を自ら手放すことができなかった、または、周囲の大人がそれを手放す機会を与えなかったせいで、この「幼児的万能感」を持ったまま大人に育つ人々がいます。

幼いころは親や周囲の大人がすべてやってくれる、誰かがやってくれて当たり前の世界でした。

しかし、社会の中では誰も自分だけを助けてくれません。自らですべてを解決し、責任を持たなければならない、これが『自立』と言います。

なぜ幼児的万能感を持つのか?

・失敗や挫折する経験をさせてもらえなかった
・過保護な親
・子どもの「才能、能力、容姿」などしか褒めなかった、興味がなかった
・無条件で愛されなかった
・親子の愛着関係を築けなかった

こうした幼少期、学童期、思春期を過ごしていくと

・できない自分を許せない
・自分は悪くない
・全て社会のせい

と考えるような大人になり、躁鬱や自己愛性パーソナリティ障害になると言われています。

『子どもに失敗を経験させること』
『その失敗(結果)について何か言うわけではなく、経過(行動)に注目すること、認めてあげること』

が大切だと言われる所以ですね。


初期は死柄木弔が些細なことで苛立って感情のコントロールができない様子や、理念や信念を持たないまま悪事を働く姿を、同じ敵(ヴィラン)という存在からも「子どもの癇癪」と言われていました。

そして、オールフォーワンは、悪事をさせながら、意図的に失敗や挫折を経験させ、強い敵(ヴィラン)として死柄木弔を育てるのでした。



さいごに

死柄木弔 志村転弧 オリジン 愛着障害

ヒロアカの「子育て論」はかなり理にかなっていて、作者の堀越先生は心理学にお詳しいのでしょうか。

本来は「助けられるべき存在だった」志村転弧こと死柄木弔の先が気になります。

まだまだ考察できそうな「子育てにおいて大切なこと」がわかるヒロアカを良かったら見てみてください。

ここまでお読みいただきありがとうございます。

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