発達凸凹BOYとの日常

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2022年【ディスレクシア・学習障害】視機能・視知覚検査の結果や、学習支援方法など

発達性読み書き障害 発達性ディスレクシア うちの子は字が書けない 学習障害 LD

一般的に目が良いかどうかということを「視力」で表現します。

学校でも目のチェックとして視力検査のみが行われ、視力1.0をおおよその基準として、きちんと見えているかどうかが評価されます。

しかし、「視力」とはあくまで見た情報がはっきり取り込まれているかどうか表しているだけで、見る能力すべてを言い表したものではありません。

つまり、「視力」は見る能力の一部であり、他にもたくさん目の機能があるということです。

それらすべて目の機能がうまく働いてはじめて、学習やスポーツ、仕事などの活動の中でしっかり見えていると言えます。

視力だけでない、すべての「見る」能力を測定するのが視機能評価です。
評価に基づいて支援方法が提案されます。

大阪医科大学LDセンターより

長男イチの視機能・視知覚検査結果

発達性読み書き障害 発達性ディスレクシア うちの子は字が書けない 読み書き障害 発達障害

【評価】
発達性読み書き障害 発達性ディスレクシア 学習障害 LD 発達障害

1.視力

近くまたは遠くのものをどれだけはっきり見えるかをあらわしたものです。
視力は一般的に屈折異常(近視、乱視、遠視など)が原因で低下します。その場合、眼鏡・コンタクトレンズで矯正することができます。
しかし、目の異常や病気が原因となることもあります。視力低下によって黒板や教科書の文字、ボールや人の動きがはっきり見えなくなり、学習・運動の妨げとなることもあります。

評価:適正
近くを見る視力、遠くを見る視力に問題はみられません。

2.眼球運動能力(見たいものに視線を移動する能力)

視線をすばやく正確にものに向ける能力です。
眼球運動には、ゆっくり動くものを目で追う追視能力(滑動性眼球運動)、目線をあるところから次のところにすばやく移動する能力(衝動性眼球運動)の2種類があります。
これらの能力は視写、板書や本読み、ボールを目で追う球技などをするうえで非常に重要な能力です。

評価:低下

滑動性眼球運動、衝動性眼球運動共に弱さが見られます。
視線を動かすとともに、頭が大きく動いてしまい、効率よく目標物を捉えることが難しい状態です。

3.調節能力(見ているものにピントを合わせる能力)

評価:適正
目標物にピント合わせをする力に問題はみられません。

4.両眼視(両眼のチームワーク・寄り目/開き目)

評価:適正
両目を使ったチームワーク、両目を使った立体視に問題は見られません。

5.視知覚(目から入った情報の処理・分析機能)

見ているものが、どれくらい大きいのか、どんな形をしているのか、どういう風に重なっているのか、そして何なのかを瞬間的に視覚的に理解する機能。
学習において、かな・漢字の習得、算数の図形理解などがスムーズに行われるためには、視知覚の発達が基礎能力として必要です。

評価:低下

WAVESデジタルというタブレットで検査

視知覚について評価するWAVESデジタルで全般的な成績低下が見られます。
形を見分ける力、見て描き写す力に弱さかあり、学習面に影響が出る可能性があります。

6.眼と手の協応動作(眼と手・手先のチームワーク)

眼からの情報と連携して手を動かす能力。
枠の中にバランスの良い文字を書く、手先を器用に使った課題を行う(はさみを使う、折り紙を折るなど)、ボールをキャッチするなどの作業を行うために、眼と手の協応動作の発達が必要です。

評価:低下
WAVESデジタルでは、「線なぞり」「形なぞり」の成績に低下が見られます。
鉛筆で書く作業を行う際に、目と手を連動して動かすことがうまくできない可能性があります。

学習効率を低下させる可能性がある視機能低下

・眼球運動
・視機能
・目と手の協応

見事に長男が全て『低下』の評価を受けた項目でした。



まとめ【学習支援など】

発達性読み書き障害 発達性ディスレクシア うちの子は字が書けない

・眼球運動に弱さを認めます。
そのため、「読み書きで集中力がすぐになくなる」「読み飛ばしがある」「語尾を代えて読む」「ノートや黒板を写すのに時間がかかる」などの特徴が出る可能性があります。

・視知覚(目から入った情報の処理・分析)に弱さが見られます。
そのため、「算数の図形の問題が苦手」「漢字の形を捉えるのが苦手」などの特徴が表れる可能性があります。

・目と手の協応(目と手のチームワーク)の弱さが見られ、学習に影響していると思われます。
そのため、「書いた文字が枠からはみだす」「書いた文字のバランスが悪い」「定規やコンパスがうまく使えない」などの特徴が表れる可能性があります。

支援や配慮

①「読み書き=学習」という考え方ではなく、読み書きの負担を軽減した中で学習を行う

②学習以外の場面で目の動きや手先や体のコントロール向上を促す練習を日常生活にできるだけ多く行うことが重要

【①の例】
・一つのプリントに多くの問題を詰めない(数個に減らす)
・プリントは拡大コピーする
・漢字を覚える際は小さなマスに繰り返し練習ではなく、大きな紙にゆっくり数個書いて覚える
・負担にならない範囲を目標に決めてそこだけ書き写す
・筆算の練習は大きなマスのノートで場所を見失わないように学ぶ
・百マス計算などはさせない

【②の例】
・大きな筋肉を動かす…キャッチボール、バランス運動
・小さな筋肉を動かす…粘土遊び、折り紙

無理なく楽しく、できる範囲で長く続けることが大事。



先生に質問してみた!

発達性読み書き障害 発達性ディスレクシア 学習障害 LD 発達障害


Q.学校への配慮の具体的なお願いは?

A.今は読みの勉強に専念させ、できるだけ文字を書かせないようにする。
例えば、簡単な算数でも『数字のシール』を用意して、貼らせるだけにするなど。

Q.三角を描くのが難しいようです。(二辺を書いても、三辺目で頂点と結べない)

形を見て、脳で処理して、書き写すことができない状態なので、斜めの線がどう繋がっているのか理解が難しい。
空間を捉える能力が低い。

Q.ビジョントレーニングは必要か。

A.必要な状態であるが、今は先に読みや書きの練習をする方が良いと思う。
担当の先生と相談をしながら、ビジョントレーニングをやってみても良い。

Q.目の機能向上にやっておくことはあるか。

ボールを目で追うなどの、眼球運動をする遊びを。
しかし、今はスイミングを習っているのでボディイメージをしっかり確立させることも良いので、無理に何かをさせず、スイミングを頑張る方向で良い。



さいごに

発達性読み書き障害 発達性ディスレクシア 学習障害 LD

長男イチは目の機能には全く問題はありませんでした。

しかし、視機能・視知覚(脳機能)の結果は悪く、ディスレクシア・読み書き障害の方々と同じ配慮が必要であるとわかりました。

意味のない図形を把握する能力は低いのは、前回の読み書き検査でも指摘されました。
意味のない図形(三角や台形など)よりも、意味のある物なら把握する力は強いとのことです。

絵の間違い探しは割と好きである(すごく上手というわけではないが、年齢相応に見つける能力がある)し、マイクラやブロックや土地感覚などの空間把握能力は高く、物をどう置けばこうなるのか…という力は、私より遥かに高いのです。

この才能についても『ディスレクシアだから大丈夫!: 視点を変えると見えてくる特異性と才能』に記載がありました。

眼のプロが使ったツールである、「WAVESデジタル(学研)」の家庭用がありました。
11,000円なので、私もまた詳しく見てから購入しようかな?(考え中…相談してからにしようかな)

【眼のプロが使う教材WAVESデジタル家庭用トレーニングについては下記リンクより】

WAVESデジタルについて - 見る力を育てるビジョン・アセスメント WAVESデジタル(学研WAVES参考リンク。検査キット版は専門の先生しか使えません。)

【関連書籍】

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