繊細で敏感な長男(5)がよく、
『心因性発熱』を起こします。
心因性発熱ってなに?
知恵熱とは違うの?
子どもの心因性発熱ってどんな感じ?
という疑問に迫った記事です。
- 心因性発熱とは
- 心因性発熱が起こるメカニズム
- 心因性発熱の診断基準
- 心因性発熱の診断方法
- 『知恵熱』となにが違うの?
- 長男が『心因性発熱』を出していると思った理由
- 長男の場合の“心因性発熱”
- HSC/HSPは心因性発熱になりやすい!?
- さいごに
心因性発熱とは
心因性発熱(しんいんせいはつねつ)とは、主にストレスが原因となって起こる体温上昇を指し、機能性高体温症とも呼ばれます。
心因性発熱が起こるメカニズム
心理的ストレスによって交感神経が亢進することでも熱産生が上昇します。これが心因性発熱に大きく関与していると考えられています。
慢性的にストレスにさらされ続けたり、強いストレスを何度も繰り返し受けると、体の適応力が過度に高まって発熱しやすくなります。
心因性発熱(ストレス性発熱) |ストレスオフラボ(メディプラス研究所)より
『慢性心因性発熱』は原因不明の発熱が長く続きます。
小児の場合は、ストレスで急激に体温が上がり、すぐに回復するタイプの心因性発熱が多いようです。(長男はこちらに該当します)
心因性発熱の診断基準
心因性発熱は、炎症性疾患等の除外後、ストレスとなりうる心理社会的要因が想定され、さらに心理的ストレス負荷により体温が上昇すれば診断が確実になる。
日本心療内科学会誌 22(2018)28–35より
心因性発熱の診断方法
初めに除外診断として、炎症性疾患、詐病等の鑑別を行う。
① 解熱剤が無効であることを確認する。
② 発症に先行するストレス状況の存在とそれによる体温上昇を確認する。
具体的には,発症前 3~6 ヵ月間に患者が置かれた心理社会的状況(家庭,職場,学校での葛藤等)について詳しく聴取する。
③ストレッサーが推測できたら、再現性があること(心理的ストレス負荷により体温が上昇すること)を確認
④もしくは、ストレスインタビュー(ストレスと感じる内容や状況を、患者の精神的負担にならない程度で思い出して話してもらう)によって深部体温が上昇することを確認する。
日本心療内科学会誌 22(2018)28–35より
小学校高学年くらいになれば、こういった診断方法は用いることが出来そうですね。
『知恵熱』となにが違うの?
知恵熱(ちえねつ)とは生後半年から1年ぐらいの頃の乳児にみられる発熱である。
(wikipediaより)
昔の人は、『知恵の出る頃にみられる熱』として『知恵熱』と呼んでいたようです。
“頭の使いすぎで出る熱”の『知恵熱』は俗語となります。
長男が『心因性発熱』を出していると思った理由
まず、先に申し上げておきますと、長男を医師に診せて「心因性発熱(機能性高体温症)ですね」と診断されたわけではありません。
しかし、タイミングや長男の様子から、「これは心理的な発熱だな」と感じることが何度かありました。
こちらの記事でも少し書きましたが、旅行後に数回微熱を出しています。
特にこの4歳の時の旅行の発熱は顕著であり、収まらない興奮が翌日にも続いていました。
次男の出産時にも…
次男の出産時は、38週で高位破水をしており緊急入院して、翌日に陣痛促進剤での出産となりました。
長男を保育園に預けてからの受診で発覚したので、長男とは朝に突然のお別れとなってしまいました。
幸い主人が休みだったので、入院の荷物を運んだり、長男のお世話は任せることができましたが、このブログで度々申している通り、
聞かん坊で頑固者で暴力的な長男だったのですが、入院した途端一変して大人しくなりました。
夜お見舞いに来てくれて泣いて離れたくないと言ったけど、最後にはちゃんとバイバイと言って部屋を出て行きました。
それから陣痛促進剤を打つ出産当日、義姉に預ける日に38℃以上の発熱をし、その後私が退院するまでの5日間ずっと37.5℃前後の発熱がありました。(咳·鼻水なし)
当然ながら保育園には行けず、ずっとお休みしていたようですが、家では主人が考えられない程のいい子で、泣かずにいて、全く悪さをしなかったようです。
毎日お見舞いに来てくれましたが、熱があったので、次男に初対面できたのは退院日当日でした。
そして私が退院すると同時に熱は下がり、いつものワガママ王子が復活しました。
つい最近保育園にて
8月入ってすぐ下記記事の『ヘルペス性歯肉口内炎』というこちらもまたストレス性の発熱をしました。
長い期間休んでいたら、お盆に入り、お盆中も別の風邪を引いて喘鳴が出て、その後は長い期間咳をしていました。
なのでようやく、17日間ぶりに保育園に登園したのですが、久しぶりだったからか、かなり強めの登園渋りがあり、言うことを聞かずに泣いて暴れて朝夕と先生にご迷惑お掛けしました。
それが2日間続き、その翌日身体全体が熱い…
まさかとは思いましたが、また発熱していました。
先週の喘息症状の咳の残りが少しあるものの、鼻水もない。
保育園を休ませたら、案の定15:00すぎには解熱しました。
長男の場合の“心因性発熱”
- 発熱は朝
- 身体全体が熱い
- 鼻水や咳などの症状はない
- 基本的には37.3~37℃後半
- ゆっくりさせると15:00過ぎには下がる
- 本人は辛そうではない。元気だが機嫌悪い?(いつも機嫌悪いから見分けつかない)
- ストレスの要因がハッキリしている
- 今のところ腹痛や頭痛などの症状はない
HSC/HSPは心因性発熱になりやすい!?
- いい子であろうとする子
- 繊細·敏感な子
- 感受性豊か(外的刺激に弱い)
- がんばり屋さん
- 責任感が強い
これらを併せ持つHSC(HSP)は心因性発熱が起こりやすいのでは?と言えます。
長男は暴力的で暴れん坊でありながら繊細で優しくて表裏一体・紙一重のような子どもです。
ジキルとハイドのような。
ロールパンナちゃんのような子です。
次男の出産時に、お父さんとの初めての二人きりの生活で、たくさんの我慢でいい子にしてくれていて、さらに発熱までしていました。
私は精神病になれないし、大病を患えないなと痛感しました。
私達が少しでもとちれば、かなりの確率でアダルトチルドレンになりやすいタイプの子です。
もしも次男が入院することになったら耐えられるのだろうか?
我慢している子ども
とある心因性発熱に関する論文で、涙が出そうになった話です。
心因性発熱当事者の女の子の描いた家族の絵が、
障害のある弟の傍にはニコニコするお母さん。
そこから少し離れたところでニコニコしている女の子(心因性発熱の当事者)の絵でした。
女の子は長い期間原因不明の発熱や倦怠感等に悩まされていたようですが、医師のアドバイスでお母さんが女の子にたくさん構ってあげたら、熱は下がったそうです。
普段から「いい子」になろうとする子は、原因不明の発熱が続いていたり、または何度か発熱があるなどの症状があったら、注意が必要だなと思います。
私も小さい頃は自分の感情を隠していい子であろうとする子でした。
発熱については覚えがありませんが、幼い頃から腹痛持ちで、今でも過敏性腸症候群持ちです。
さいごに
こんなに繊細で発熱しやすくて、長男の小学校生活はどうなるのだろうか?
心因性発熱の原因になり得るものを上手く排除できたらいいですが、長男の場合はなかなか難しいのが現状。
お子さんが心身症である心因性発熱かも?と疑問に思った方々は、
日本小児心身医学会(リンク)の認定医がいる病院での受診が良いと思います。
私ももう少し困ったら相談に行きます!
参考になりましたら幸いです。
お読みいただきありがとうございます!