発達凸凹BOYとの日常

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【ディスレクシア/学習障害】LDセンターで検査結果!ADHD・ASDの彼はディスレクシアだった

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我が家の発達凸凹BOYの長男イチ(7歳2ヶ月)と、LDセンターへ行ったお話、第3回目となりました。

今回は前回、前々回と2回行った検査の【検査結果】を聞いてまいりました。

同じようなワーキングメモリ凹処理速度凹の発達凸凹っ子の参考の一つになるかもしれません!

第一回、第ニ回の検査についてはこちら

◆スクリーニング検査はこちら

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◆読み書き検査はこちら

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LDセンターの検査結果

医師にお伺いするかと思いきや、読み書き検査をしてくださった言語聴覚士の先生から【検査結果】の説明を受けました。

「息子さんはディスレクシア(読み書き障害)です。」と言われることなく、お話は進みました。
以前私から聞いたから、もういいか!って感じなのかな?


A4に11枚にびっしり書かれた冊子となっている検査結果をいただきました。


YES!!計サンマンエン払っただけのことはあるゼ!





検査結果はこんな感じ

要点を掻い摘み、箇条書きにしていきます。

◆取り組み姿勢について

新規な場面や人、誤ること(失敗すること)に対して不安が非常に高い様子が見られた。

・「答えがわからない」「正答かどうか自信が持てない」など、わからない旨をことばで伝えられることもあるが、多くの場合は好ましくない言動をとることで回避しようとする傾向がある。

質問や確認をする方法を用いて対応するスキルが不十分である。
また、そのような場合でも笑顔であるため、「困っている」ということに気付いてもらえずに「嫌だからふざけている」と捉えられる可能性が高い。

注意、集中の持続の弱さならびに衝動性の高さのため、机上の物品を触る、思いついた話を唐突に始めてしまったりすることで、説明を聞き逃したり注目すべき箇所を見逃してしまう場合がある。


そんな長男の様子を合わせて読む
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◆WISCの結果から読み解く

別の病院で受けたWISCの結果はこちら
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・全体的な知的能力(FSIQ=89)は、「平均の下〜平均」の範疇にあるが、言語理解指標(VCI=107)知覚推理指標(PRI=104)が共に「平均〜平均の上」の範疇であることから、言語・視覚情報を用いて思考する力は年齢相応

・聞いた情報を覚えておきながら考える力であるワーキングメモリ(WMI=68)と、決められた作業を効率よく処理する力(特に筆記を伴う作業)を評価する処理速度(PSI=76)に有意な低さがみられる。

・そのため、聞いた内容を忘れてしまったり、別のものに置き換わってしまうことが起きやすく、加えて、作業に時間がかかるもしくは乱雑となってしまいやすい

・そのため、有している思考する能力を適切に用いることができず、学習の習得において得手不得手が生じる可能性が高い。



◆絵画語彙発達検査(PVT-R)

「湯気」「ほえる」「無限」などの言葉を聞いて、複数の絵の中から合うものを選んで指をさす課題。

聞いて意味がわかることばの量や種類を確かめるための検査。

<語彙年齢=6歳10ヶ月レベル>
概ね年齢相応。

◆読み書き評価

①単音連続読み検査

濁音、半濁音、拗音を含む50文字の単音をできるだけ速く読む課題。

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「未習得」とは、50文字読み終わったあとに、誤った文字の読み方を“焦って間違えた!”などがないか、再度確認し、読めなかった文字の数。
(=長男の場合は変わらず)


②改訂版 読み書きスクリーニング検査(STRAW-R)

ひらがな、カタカナの読み・書き(清音・濁音・半濁音・拗音)を、一文字ずつ読んだり、聞いて書いたりする課題。

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尚、イチの場合はひらがなの書き取りを行った様子により、失敗への不安を増大させる可能性があったために、カタカナと漢字の書き取り検査は未実施である。

読み書き検査の解説

【読み】

・文字から音(読み方)を想起するスキルに顕著な弱さがあり、音読が非常に困難な状態。
・ひらがな、カタカナの読みでは清音や濁音、半濁音であっても読み方がわからないことが多い。
・拗音はほとんどが未修得の状態。
・漢字は「山」のみ読むことができたが、一文字、熟語ともに読むことが難しい。

【書き】
ひらがなの形を浮かべることに顕著な弱さがある。

この結果、音韻処理障害からのディスレクシアで間違いなさそう。
“読み”という“文字を音に変える”ことができないということは、当然その先のスキルである“書き”も難しいディスグラフィアでもあります。



◆質疑応答ー関係検査

子どもの会話能力を評価するための検査。

『文章』と『質問ー応答関係』という2つの大きな構成要素からなると考え、

「文章」を聞いて内容を理解したり、文章で自分の知識を表現したりする力と、

「質問ー応答関係」にみられる言語活動の発達を評価。


日常的質問…名前や年齢、誕生日など
なぞなぞ…事象の説明を聞いて答える
仮定…「もし〜ならどうする?」
類概念…上位概念に含まれるもの
語義説明…物の用途・形状を説明
理由…行為の理由や目的
説明…「お風呂に入るときにする事」
系列絵…4コマの絵の内容を説明
物語の説明…昔話を順に説明
物語の聴理解…短い文章を聞いて答える

結果は?

<全体的な応答の能力は5歳台後半>
(現在7歳2ヶ月)

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<最も低いに系列絵について>
絵カードを正しい順番に並び替え、場面の説明をすることはできたが、質問に対してやや尋ねた意図と逸れた解答であった

正「転んだ」
誤「飛んだ」

と言ったりなど、ちょっと言い回しが変な箇所がちょこちょこあったようだ。

<次点に低い日常的質問について>

・「イチ君は、いくつ?」
→「なんの?」
(何歳?なら答えられる)

・「今の季節は何?」
→「寒い」
(春?夏?秋?冬?なら答えられる)


・「誕生日はいつ?」「今日は何曜日?」
→「忘れちゃった!」
(答えられずに慌てた様子があった=“わからないことが恥ずかしい気持ちが強い”)

イチには、時間の概念を教えるのがなかなか大変です。
自分の誕生日も覚えられず、曜日なども覚えていません。


抽象的概念への理解が少し乏しいことを指摘されました。
自閉スペクトラム症は、抽象的概念への理解が難しい傾向があると言われています。


最後の【まとめ】ページに、『目と手の協応に弱さがあることから、形を整えつつスムーズに書くことは負担が大きいでしょう。』とありました。



さいごに

全体的に(やはり)実年齢より低かったので、日本にも、アメリカのような学年を一年遅らせて入学する制度があればいいなぁと思いました。

内容たっぷりなので、今回は【検査結果】のみに絞らせていただきました。
【学習支援】についてはまたブログにあげたいと思います!

お読みいただきありがとうございます。


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