【HSP】として発達凸凹長男と、2歳になった次男を日々子育てしている中で、ふと気づくことがありました。
あれ?【HSP】って子育て向いてないんじゃね?
特に【INFP】型の人は…??
こう感じた理由を7選にまとめて解析していきます。
- 理由その①一人になりたすぎる
- 理由その②気づきすぎる
- 理由その③気にしすぎる
- 理由その④聞こえすぎる
- 理由その⑤考えすぎる
- 理由その⑥元気な男の子が疲れる
- 理由その⑦2人以上の育児が向かない?
- まとめ
- さいごに
理由その①一人になりたすぎる
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外との関わりに非常に労力を必要とするタイプの、【内向型HSP】にとって、【ダウンタイム】はかなり必要です。
ダウンタイムとは、自分が自分でいる為に必要な、心を休ませる休息の時間のことです。
特にMBTIでいう【I型(内向型)】は、【E型(外向型)】に比べると、外からの刺激に弱いために、ただ単に人と関わるだけで疲れやすくなります。
子育ての場面で言うと、保育園や学校の先生とのやり取りや、子どもが病気になった際の医師や看護師さんとのやり取りなどです。
これだけでも【内向型HSP】の皆さん、終わったらすごく疲れていて、眠くなりませんか?
人と関わるのって、緊張してしまうんですよね。
喋れないことはないんです。
バスで隣に座った知らないマダムと2~30分話したこともありますし、美容師さんとも毎回話して笑ってます。
ただ、この【I型(内向型)】と【E型(外向型)】は、『自己の内部のエネルギー循環でエネルギーを補給するか』『他人と関わりをエネルギー源にするか』の違いのため、内気や活発だという判定ではありません。
内向型か外向型のチェックは、MBTI以外にもこちらで出来ます。
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【①の対策】
- 自分なりのダウンタイムを必ず作る
- 子どもがいない時間を必ず作り、あった出来事をアウトプットする(SNS、ブログ、日記)
- 育児は放置できないので、人と長時間交流した日は家事を最低限にする
理由その②気づきすぎる
HSPは非HSPに比べて、喋れない赤ちゃんがどう感じているかがわかる力が強いようです。
以前資格取得の関係で、保育園の実習に行きました。
年中の子ども達はとても積極的で元気!
中でも、どこに行くにしても、2日間しか実習にいない私に、過度にベッタリとくっつく子がいました。
他の子が「○○ちゃんは兄弟が6人いるんやで―」と教えてくれました。
ここで事実とは関係なしに点と点を繋げて“気付いて“しまうんです。
「この子は愛着障害(脱抑制型愛着障害)かもしれないな…」
その子の相手だけは出来ないので、他の子も相手しなければならないことを伝えて別の子と遊んだりすると、私に対して反抗的な態度(軽く叩く)を示し、しばらくむくれる時もありました。
子どものこういう精神的な流れや感情にいち早く察知できるのは、子育てに向いてるんじゃないの?
と疑問に思われるかもしれませんが、
以前のこちらのブログで、何気ない一言が子ども(の存在自体を)否定し、過干渉になり得ることを書きました。
気付いてしまうから、心配になる。
気付いてしまうから、不安になる。
だから、先回りした発言をうっかりしてしまうんです。
「~にしてみたらどう?」
「だからお母さん言ったでしょ」
こういった一言も、子どもの自立を妨げる一言になってしまいます。
最近では「気の利かないお母さんくらいがちょうど良い」と言われています。
そうすることで「自分のことは自分でやらなきゃな」と自立心が養われるワケです。
そうはいっても発達凸凹育児は健常発達育児向けの本のような、「自分でやってくれる」というようなスムーズな子育ては出来ません。
親のサポートが必要です。
しかし、出来ないからと言って先回りし過ぎないようにはしなければなりません。
【②の対策】
- 仕事で気づきすぎる特性は時として役立つが、子育て全てにおいて役立つわけではない
- 『自分が気になるから』という理由で、先回り発言や、否定の発言に気をつける。子どもの芽を潰さない
- 気づきすぎる特性がある人は『気が利かないお母さん』のフリをする
- 目指すは『見守る子育て』
理由その③気にしすぎる
HSPは、空気を読み過ぎて疲れてしまうことや、刺激に対して敏感となりやすい傾向があります。
そのため、些細なことで内なる感情に起伏が生じてしまいます。
この『気にしすぎる』特性は、子育ての場面ではどういった事が起こるのでしょう?
私の体験から紐解いていきます。
私一人で二人の子どもをスーパー銭湯に連れて行きました。
- いつもここの受付の人は愛想悪いなぁ。
→心の中でモヤモヤ
- お風呂の中では子ども達の動きが気になって自分はゆったり入ることが出来ない。
→人に迷惑を掛けてはいけない
- 下の子がロッカーに入って遊び、店員さんに注意された
→親がちゃんと見ていない、注意しないって思われたかな
- 上の子が扇風機の風に当たってるだけで、店員さんにコンセントを抜かれた
→指を突っ込んではいけないことは子どもも理解しているのに…モヤモヤ
- 上の子が勝手にコンセントを差したことを、一部始終見ていた他のお客さんから教えてもらった
→あぁ、子どもが申し訳ないことをした。こういう勝手な行動をする子どもを野放しにしているダメな母親と思われたんじゃないか。
「もうやだ。一人になりたい。」(結局これか笑)
“他人からどう思われるか”に対して非常に敏感すぎるくらい敏感で、人との触れあいから逃げたくなります。
恐らく私は『回避性パーソナリティー障害』ではないかと思っています。(これについてはまた記事にしたいと思っています)
私は自称『こじらせ系内向型HSP』なので、恐らく普通のHSPの人よりも強く苦しく感じているようです。
合わせて読む
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【③の対策】
- 他人はそこまで気にしないものだ。自身の“それ”は自意識過剰である
理由その④聞こえすぎる
人により濃度はあれど、HSPには感覚過敏を持つ人が多いと言われています。
中でも【聴覚過敏】またはそれに準ずる部分があると思います。
私の場合は、音で気分が悪くなったりパニックになるようなことはありませんが、『人の出す不快な声』には過剰に反応してしまいます。
誰かが怒る声も、誰かが泣いてる声も、一気に心が揺さぶられるような、強い苦しみを感じます。
子どもは感情を抑制しないので『不快な声』を出す生き物です。
大声で歌い出すなどは可愛いから平気なのですが、癇癪の声や無理難題をいつまでも言い続ける泣き声は耳を塞ぎたくなります。
そして感情が揺さぶられて追い込まれてしまう。
私が本やペアトレなどで、様々な子育てについて学んできたこと。
だいじなのは『自分の感情を持ち込まないこと』です。
最近の子育ての主流『I(アイ)メッセージ』*1も、結局は「もうっ!」となる感情的な自分は抑えているのである。
アンガーマネジメントの『6秒ルール』*2も、頭で理解しているはずなのに、子ども相手ではなかなか抑えが効かなくなる。
つい感情任せに叱ってしまって、自分はダメな母親だと自己嫌悪……
そうなる前に、『疲れるパターン』『怒りを感じやすいパターン』を把握することが大事だと気づきました。
夕方以降、身体が疲れてくると聞こえすぎて自己をコントロールできなくなるので、イヤホンで耳だけで楽しめるYouTube動画を聴いています。
私は「時間がもったいない」と思うタイプなので、時間の有効活用のために勉強になるような動画を聴いています。
(無意味な時間である寝かしつけ中のイライラが吹き飛びます!)
【③の対策】
- 感情任せになる前に自分の逃げる場所の把握
- イヤホンで物理的に不快な音を聴こえにくくする
- 怒りやすくなるパターンを把握する(例:夕方17時以降、子どもを寝かせたい21時以降、二人でギャーギャー泣いてる時…etc)
理由その⑤考えすぎる
HSPは思考量が多いため、物事を深く突き詰める傾向があり、そのために『考えすぎる』クセがあります。
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さらに、イマジネーション能力が高い人が多く、とりわけ『ネガティブな過去の記憶』や『危険察知能力からくる未来の可能性への想像』を強く持ちます。
『考えすぎる』子育ての弊害というのは、将来への行き過ぎた悲観です。
また、“過干渉”になりやすい素質もあると思います。
良い面としては、過去の自分の経験や見聞きした情報を照らし合わせ、
“子どもに今後起こるであろう危機の察知”が出来るため、予め【適正なレール】を引くことが出来ます。
特に発達凸凹育児は、健常発達の子のように“勝手に育ってくれない”為、親のサポートを含めて遠回りして育児をする必要があります。
しかし、それが行き過ぎると……?
- 子どもは自立しにくくなる
- 「自分がやらねば」思考になりやすい。
- 『他人軸』になりやすく“自分の疲れた”心を見ないようにしてしまいやすくなる
もっと目の前の事に目を向けて、肩の力を抜けばいいのに、生真面目さを持つためになかなか出来ないのがHSPなのです。
また、理由その③の『様々なことに気がついてしまう特性』のため、落ち着いた場所でないと注意散漫になりやすいというのもHSPの特徴であり、子育て中は『深く考える』時間が取れないこともイライラの原因の一つになります。
【④の対策】
- 『深く考える』時間を必ず作る
- 『考えること』『本を読まない』『情報をインプットすること』を放棄する日を定期的に作る(SNSやインターネットをしないなど)
- 子どものことを考えすぎて、自分をおざなりにしないこと
理由その⑥元気な男の子が疲れる
私は、アニメや絵を描いたり、自由な創造で何かを作るのが好きです。(でも、あやとりや折り紙は出来ない)
かなりインドア趣味ですが、緑の中を歩いたり、自然に触れあうことは大好きで、ゆったりとした生活が好きなのですが、男の子育児というものは、そうはいきません。
中には活発ではない男の子だったり、活発でおてんばな女の子もいるでしょうが、うちの場合は『エネルギー過多な過活動ADHD男子』が1人と、『好奇心旺盛すぎて悪い顔して脱走を試みる2歳男子』が1人です。
女の子と、お話しながらゆったりと遊びたかった!(願望)
私のような刺激を求めないタイプのHSPにとって、予想不能な活発男子(異性)との生活は、知らない世界を広げてくれたり、好奇心を掻き立てられたり、愛しさも感じられますが、疲れの元でもあります。
理由その⑦2人以上の育児が向かない?
私が二人目を望んだ理由は、
- 元々2人以上の子どもが欲しいと子どもの頃から思っていた
- 女の子が欲しかった
- 長男は甘えん坊で子育て大変と感じていたけれど、果たして2人目の子どもはどうなのか?
- 同じ養育環境で育つ人間が、どのように性格形成されるか、自分で見て知りたかった
結構、利己的な理由です。
私の知的探求心は、『Re:ゼロから始める異世界生活』の“強欲の魔女·エキドナ”並みです。(笑)
子どもという存在は、愛しい物でもあり、私の興味·感心の的でもあります。
(中学の職場体験は幼稚園にしました)
涙涙の不妊治療の末、1人目、2人目と授かりましたが、私のキャパシティには収まらないと気づいた時には後の祭りです。
いや…多分…言い訳させてもらうと、長男がここまで手が掛かることが最大の誤算でした(笑)
実際、次男が生まれるまでの約4年間で長男の育てにくさをわかってはいたものの(診断未だったので)、
「なんだかんだ言って、下の子が産まれたらしっかりするんじゃない?」
「5歳過ぎたら精神的にも落ち着くでしょう。(とネットにも書いてたし)」
と楽観視してしまっていました。
ADHDは前頭前野(社会性·自制)の発達が3年遅れていると言われています。
上の子がADHDじゃなかろうが、二人目育児は大変だと思いますが、約4歳離れていても、楽ではありませんでした…。
まとめ
- HSPでも内向型だと外部とのやり取りに疲れてしまう(子育ての世界は、子どものために外部とのやり取りをしなければならない)
- 一人になる時間を取りにくい(朝4時起き生活が理想)
- ダウンタイムが必要だが子どもは理解してくれない(ほぼワンオペ育児だときつい)
- 気づきすぎて無意識的に過干渉になりやすい
- 聴覚過敏、感情が含まれる声色に敏感だと子どもの泣き声を負担に感じる
- 考えすぎは悲観的になることもある
- 異性で活発なタイプはほぼ宇宙人
- 1人に集中して育児をするか、2人以上は兄姉の力量による
さいごに
【内向型HSP】の私が、実際に子育てでぶち当たった壁を挙げていきました。
『HSPは子育て向いていない』なんていう奇をてらったタイトルにはしましたが、なんだかんだで『問題点に敏感に察知して気き、学ぶことができるHSP』は、十分に【子育てに向いている】と言えるでしょう!
実は、子育ての問題点は『子ども』への対策の不十分さだけではなくて、『私自身の養育環境』の方も問題だと、また“考えるクセ”が出てくるのでした…。
お読みいただきありがとうございます。
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