私は、大人の母娘を見ると胸がキュッと締め付けられ、心がザワザワしてきます。
特に自分の子と同じ小さな子どもと一緒にいる姿を見るのが辛くなることも…。
もしかしたら、機能不全家族育ちの方や、毒親育ちの女性に、同じような気持ちを抱いている人がいるかもしれません。
恐らくアダルトチルドレン関連だろうと思い、理由を解明しました!
その『気持ち』の正体に向き合い、ようやく答えを見つけました!!
- 原因①母を亡くしたから
- 原因②里帰りもできない、実家を頼れなかったあの頃
- 原因③機能不全家族育ちを赦せていない
- 原因④『罪悪感』
- 答えがわかったら、アレ…?
- 例えば、あなたのその感情も【罪悪感】かもしれません
- さいごに
私は、幅広い年齢層の女性が多く来店するお店に勤めています。
そして、大人の母娘や、母娘+孫が仲良さそうに買い物をする姿に、毎回心にモヤが掛かるのです。
心がザワつく。
胸が少し苦しくなる。
そしてその感情にそっと蓋をする。
アダルトチルドレンはかなり寛解してきたはずなのに、まだ何かが残ってる?
結構前からこの気持ちが辛かったので、
原因究明を開始しました。
原因①母を亡くしたから
私は2020年に母を亡くしました。
今でも渦巻く後悔。
夫の顔色を伺わずに色々行動出来ていたら良かった…。
私に車の免許があれば、病院に頻繁に連れて行けたのに…。
1回でも旅行に連れて行ってあげたら良かった…。
もう2年経ちますが、未だに様々な後悔が私の心を渦巻きます。
この気持ちは『後悔』?
でもなんだか腑に落ちない!
原因②里帰りもできない、実家を頼れなかったあの頃
私には里帰りできるような“まともな実家”はありませんでした。
だから、産後すぐに私は家事育児を全て自分で担った時は、「里帰りできる場所」を持つママ達に、胸の奥で嫉妬をしていました。
それもこれも、「私の生まれた環境が悪かったのだから仕方ないと、心にしまい込むしか方法はありませんでした。
育児コラムでは、「ママが辛いときは実家に頼って」という締め括りになっていることも多く、辛くなるだけなので文章を見ないようにしていました。
この気持ちは『嫉妬』?
でもなんか違う気がする…。
原因③機能不全家族育ちを赦せていない
www.hattatsu-decoboco.com
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先の原因②にも少し触れましたが、
機能不全家族で育った生い立ちは、こんな歳になってもかなり引きずっているようで、人間関係の不安や、思考回路の不安定さが、なかなか抜けきりません。
このブログを始めた初期の私は、
「アダルトチルドレン」というワードも「機能不全家族」というワードも知らなかったのです。
しかし上記のように、少しずつ過去の自分を見つめ直していくと、かなり寛解してきました。
それでもまだ、実家を赦していない自分がいるのかな?と原因として考えました。
それではこの気持ちは『恨み』?
そういうのではないと思うんだけどな…
もしも私が“普通の家庭”で育ててもらえたら
少し、ここで過去を振り返ります。
『If...』もしも、私が普通の家庭。
“私が私でいさせてくれる家庭”で育ててもらえてたら、母親に対する執着に似たこの感情は無かったのではないかと思います。
幼児期の「環境に影響を受けやすいHSC」の自分。
「私の母のようになりたい」と、強い自分を演じたり、感情をひた隠しにして良い子になろうと育った自分。
学童期に気付いた「家庭の異常」と、両親を「反面教師」として見て育った思春期の自分。
子どもを産み育て、まだ生きていたときの母と関わりを通して考えた。
・それでも不器用ながらも愛を持って育ててくれたという気づき
・やはり過去の仕打ちも、あなたの考え方も理解ができない
・でもやっぱり、父からあなたを守りたいとずっと考えていたほど、あなたが好きだったという気持ち
そして母が亡くなり、全てを清算するかのように想いを整理していき、軽くなるはずなのに、
なぜこうして、未だに仲良し母娘を見ると胸がチリチリ痛いのか、原因がわからず困惑していました。
原因④『罪悪感』
なんとなくピンときて借りた本
『いつも自分のせいにする罪悪感がすぅーっと消えてなくなる本』
この著書のお陰でこの謎が理解ったのです!!
この感情の名前は
【罪悪感】でした。
私が、仲良しの大人の母娘を見て、胸が辛くなる原因は、
「私がお母さんにしてあげたかったのにできなかった」
という【罪悪感】でした。
後悔でも、恨みでもない。
ただただ、【それだけ母を愛していた】という事実でした。
著書には、
『罪悪感の大きさと愛の大きさは比例する』
という答えが載っていました。
大好きだから、病気に気付いてあげられなくて申し訳ないと思った。
大好きだから、私が守ってあげたかった。
大好きだから、他の人と同じように仲良しの母娘でいたかった。
大好きだから、私の子ども達とたくさんの時間を過ごしてほしかった。
だから、仲良しの大人の母娘を見ると、自分が母にできなかった自分を重ねて見て、出来なかった自分を責めて、苦しくなったんですね。
例えば、子どもに当てはめて見るとわかりやすい。
子どもに何か重大な不幸があった時、母親という生き物は、「自分のせいだ…」と責めてしまうものと思われます。
例え、自分がその場にいなくても「私が行かせてしまったから…」「家に一緒にいれば…」と自分を責めてしまうのは、それほど『子どもを愛しているから』と言えます。
罪悪感には意識しやすいものから、意識しにくいものなど、7パターンあるそうです。
私の抱えていた罪悪感は「助けられなかった、役に立てなかった罪悪感」と「なにもしていない、見捨ててしまった罪悪感」でした。
母はタバコ、コーヒー、ギャンブル依存でしたが、子どもを本当に愛してくれていました。いつも不器用だけど、それは伝わっていたのです。
だから、いつもお金の問題が付き纏ったり、身の回りのことにだらしなくても、子ども達は母が大好きだったのです。
『いつも自分のせいにする罪悪感がすぅーっと消えてなくなる本』のAmazonのレビューでは、同じように機能不全家族で育った方達の「気づき」で溢れ返っています。
良かったらレビューも参考にしてみてくださいね。
答えがわかったら、アレ…?
この感情の名前を知りました。
そうしたら不思議なことに、以前ほど仲良し母娘を見ても、胸がザワつかなくなったのです。
ゼロにはできませんが、かなり軽くなるのを現在も、仕事中や日常生活で感じてます。
「気持ち」に名前を教えてあげる大切さ
私の場合は特に、自分が抱える『気持ち』や『枠組み』に名前があると安心します。
私が「HSP」を知った2018年に心底心が晴れやかになったときのように。
このブログで、宇宙人である長男の行動理由を解明するたびに、心は晴れやかになりました。
3歳半の時に「HSCだからなのか!」と気づけた喜びといったら!
でもそれだけじゃない。なんだかおかしいな?…と、「発達障害」の枠組みを第三者に診断してもらうことで、「あぁそうだったんだ!」と心が晴れました。
枠組みだけでなく、長男の持つ「感情」に理解をして解明していくと、「なぁ〜んだ、そういうことだったのか。」と腑に落ちては、脳がクリアになってきました。
そうして「理由」を理論で解明することで、自分の中に落とし込んでは心を軽くしてきたのです。
実は“自分軸”に戻すクセをつけていた
それもこれも、「私の生まれた環境が悪かったのだから仕方ないと、心にしまい込むしか方法はありませんでした。
と原因①に記載しましたが、これだけでは、意識的に良くないので
「みんなそれぞれの人生だもんなぁ。」と、自分と他人に区切りをつけ、一旦“自分軸”に戻す作業をしています。
これは、アダルトチルドレンを克服しつつある状況で、自分と他人の境界線(バウンダリー)を意識するクセをつけていた賜物です。
バウンダリーについてはこちら
www.hattatsu-decoboco.com
『いつも自分のせいにする罪悪感がすぅーっと消えてなくなる本』にも、「自分軸」の大切さについて記載がありました。
例えば、あなたのその感情も【罪悪感】かもしれません
【罪悪感】は誰しもが持つもの。
決して悪い感情ではないこと。
そして【罪悪感】にとらわれることと、「自分に原因がある」と客観的に自分を見つめられるかはまた別問題なのです。
下記にSNSでよく見かける『他人を責めてしまう心理』も、もしかしたら心の底の【罪悪感】が顔を出しているからかもしれません。
・ママになっても痩せていてキレイな人が妬ましい
→ダイエットがうまくできない自分への【罪悪感】
・夫との幸せアピールしてマウント取ってくるのウザ!
→夫を心から愛せない自分への【罪悪感】
・「ていねいなくらし」…あー、ハイハイ。
→整理整頓・片付けが上手くできない自分への【罪悪感】
・毎日、料理上手でしょ自慢乙〜。
→自分は子どもにこんなに栄養ある素敵な料理を食べさせてあげられない【罪悪感】
妬ましい、その感情の裏側は自分を責めようとする【罪悪感】かもしれません。
みんな誰しも持っているけど、出さない人がほとんど。
うっかりそれを他人へぶつけてしまう人ほど、自分への【罪悪感】が大きい人かもしれません。
他人を責める必要も、もちろんそんな自分を責める必要もありません。
ただ『それ』をシンプルに受け入れれば良いだけ。しかし、心に余裕がなければ『それ』すらも受け入れられません。
『それ』を受け入れられる人は、一歩前進できる準備が出来ている人。
まだ難しそう…という方は、まずは自分を知り、自分を癒やすことから始めなければならないかと感じます。
他人を責める自分の内側、ちょっと怖いけど、見つめてみませんか?
さいごに
まさか名前が【罪悪感】だとは思いもしませんでした。
また一つアダルトチルドレンを克服できて嬉しいです。
『いつも自分のせいにする罪悪感がすぅーっと消えてなくなる本』には【罪悪感】という感情は悪ではないことが繰り返し書かれていました。
この感情を持つということは、『振り返り』ができる人間らしいのです。
その感情の名前を知り、そのルーツを探ってみましょう。
心が一歩前進できるキッカケになります。
ここまでお読みいただきありがとうございます。
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